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永谷園/全社的なSCM計画機能統合

2003年09月05日/未分類

マニュジスティックス・ジャパン(株)は、(株)永谷園が、市場の変化を把握しつつ、商品を安定的か
つ効率的に供給できる体制を構築するため、販売・物流・生産・購買にまたがる計画を一元的に立案・管理するツールとしてマニュジスティックスのソリューションを採用し、本格稼動を開始したことを発表した。
永谷園は、過剰在庫、生産の月初・月末への集中、急激な販売計画変更に対する各部門の対応といった課題を解決し、必要な商品を必要な時に必要なだけ供給する体制を実現するために、それまで販売・物流・生産・購買の各部門がそれぞれ独立して持っていた計画機能を統合し、全社的な視点に立った計画を実施することが不可欠と考えた。
そこで計画機能を統合する新組織を設置し、組織改革を進めると同時に、モノの流れと計画の流れを一元的に管理できる新しい仕組みとして、マニュジスティックスのソリューションの導入が進められた。
永谷園が導入したのは、マニュジスティックスのNetWORKS Demand TM とNetWORKS Fulfillment TM で、300アイテムにのぼる全商品を対象に、需要予測、供給・生産・購買計画を策定する。
採用にあたって、マニュジスティックスの食品業界における豊富な導入経験や専門知識と、実データを用いた事前の導入効果測定(MVA: マニュジスティックス・バリューアセスメント)の結果が高く評価された。
MVAは、導入を検討中のお客様とマニュジスティックスが協働して、サプライチェーンの最適化がもたらす効果を事前に測定・検証するマニュジスティックス独自のサービスです。
永谷園では、段階的かつ継続的な業務改革を展開していくため、ステージを3段階に分けて、導入を進めている。
「ステージ1」として、マニュジスティックスのシステムが稼動を開始し、年間および月間販売目標策定、週次需要予測、供給・生産・購買計画策定など、新システムに基づいた新たな業務プロセスの運用も始まった。
特に、販売目標設定の鍵となる需要予測の部分においては、販売プロセスの改革により、販売の月末集中を押さえ、経営や営業の意思が入らない実需要の予測を行うことが可能になった。
永谷園では今後、「ステージ2」として、システム運用の定着・レベルアップ(特に需要予測の部分では、経営や営業の意思が入った販促・宣伝などのイベント情報を分析し、より高い精度を目指す)や、効果測定指標による業務改善活動の推進を図る。
さらに「ステージ3」として、今回稼動開始した統合計画と、経営計画や商品開発計画、商品ブランド力分析などをリンクさせ、仕入先など関連企業も含めた一貫性のある業務展開を目指す。
永谷園は今後の取り組みにより、物流コストの削減、棚卸在庫の削減、商品切り替え時の廃棄損の圧縮、需要予測から発注までのリードタイム短縮などの効果を見込んでいるが、プロジェクトを進める中で、関連各部門の意識改革が促進されるなど、定量化できない部分でも既に成果が達成されつつある。

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