旭化成ファーマ(株)は、現在2か所に分散している製剤工場(神島医薬工場:静岡県伊豆の国市と名古屋医薬工場:愛知県西加茂郡三好町)を、名古屋医薬工場に統合する。
医薬品業界の中で生き残りを図るため、構造改善を推進しており、このたびの医薬製剤工場の統合も、その一環として位置付けている。
現在、製剤工場は、経口剤を生産する神島医薬工場と注射剤を生産する名古屋医薬工場があり、両工場とも外部委託に比べコスト競争力上の課題を抱えている。
神島医薬工場は、排尿障害治療剤や抗うつ薬の生産量が伸びているが、今後操業を継続していくには老朽化対策等、建物および設備の更新に多額の投資が見込まれる。
この問題点の解決策として、神島医薬工場を2008年9月末に閉鎖し、名古屋医薬工場に製剤化工程を集約することにより、経口剤や注射剤のコスト競争力を一層高める。
神島医薬工場従業員約60名のうち、約20名を名古屋医薬工場に配置転換し、約40名を旭化成グループ全体で再配置する。