日本郵船(株)の属する定期コンテナ船共同運航組織「グランド・アライアンス」(以下:GA)は、アジアと欧州・北米を結ぶ世界の基幹航路において、同じく定期コンテナ船共同運航組織である「ザ・ニューワールドアライアンス」(以下:TNWA)と、2006年春より業務提携することで合意した。
現在GAは、日本郵船、Hapag Lloyd(ドイツ)、MISC(マレーシア)、OOCL(香港)、P&O Nedlloyd(オランダ、06年2月脱退予定)の5社で構成され、船舶を相互に供出して世界的にサービスを展開している。
一方、TNWAは、商船三井(日本)、APL(シンガポール)、現代商船(韓国)の三社がGAと同様に船舶を供出し合いサービスを提供しており、今回の提携は、世界の主要海運会社計7社による、定期コンテナ船共同運航に関する世界最大規模の業務提携となる。
GAとTNWAは、まず2006年初め春からアジアと北欧州・地中海を結ぶ航路でスペース交換による提携を開始し、アジアとパナマ経由北米東岸を結ぶ航路で、新たな航路を共同で開設する。
また、その後も両組織の船隊を利用して、アジアと欧州・北米を結ぶ基幹航路における共同サービスを拡充していく予定。
今回の提携は、来年以降も拡大傾向が予想されるコンテナ荷動きへの対応と更なるコスト競争力の強化を主な目的としたもので、配船の効率化を進め、同時に需要が拡大している航路では、寄港地の拡大やサービス頻度の拡充、・航海日数の短縮を行い、更に充実した世界トップレベルのサービスを提供する。