セイコーエプソングループのエプソンサービス(株)は、従来、全国のサービス拠点に届いた修理品をお客さまに返送する際に活用していた「環境デリバリーパック」の導入範囲を拡大し、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の1都3県全域での「ドアtoドアサービス」におけるピックアップ時および返送時の輸送にも使用する。
「環境デリバリーパック」はスターウェイ(株)が開発した環境配慮型の配送システムで、商品梱包箱には古紙100%で撥水性、耐水性に優れ、通い箱として何度も繰り返し使用できる「e-Starpack」を使用する。
「環境デリバリーパック」を活用した「ドアtoドアサービス」での修理品集荷は、エプソンサービス委託の輸送業者が、お客様ご指定の場所へ梱包箱を持参し、修理品を梱包して集荷、修理センターに持ち帰る。
修理完了後はお客さまご指定の場所にお届けし、その場で開梱し、修理品のみお客さまに渡して、梱包箱を持ち帰る。
このため、お客様ご自身による梱包箱をご用意いただく手間や、梱包・開梱の負担をなくすと同時に、梱包箱や緩衝材がお手元に残り、廃棄物となってしまうことを防ぐことができる。
さらにこの梱包箱は中に入れる修理品を特殊フィルムで固定するため、輸送中の破損等のトラブルが大幅に減少し、輸送品質の向上に大きく貢献し、緩衝材も不要なため、梱包にかかる作業時間の短縮や梱包資材コストの削減を実現する。
エプソンサービスでは2001年11月にこの「環境デリバリーパック」をサービス拠点のひとつであるエプソンサービススポット大阪日本橋で導入し、2003年2月には全国7箇所の拠点に拡大した。
「ドアtoドアサービス」への拡大にあたっては、まず2005年7月に東京23区で試験運用を行い、環境面、コスト面での効果を検証したうえで今回、本格導入の運びとなった。
今回の導入により、対象エリアとなる東京、神奈川、千葉、埼玉のお客様向けに使用する梱包資材コストは従来の約1/2、梱包資材量は従来の約1/10に削減することが見込まれている。