NECは6月8日、スイスの国営郵便事業者であるSwiss Post(スイスポスト)に、郵便自動化システム(フラットソータ)を追加納入する契約を締結したと発表した。
<スイスポストに納入する郵便自動化システム>
スイスの3大郵便物仕分けセンターにそれぞれ1台ずつ、合計3台のフラットソータを2012年末までに納入する。
フラットソータは、雑誌、新聞、書籍、ビニールで覆われた封書(ビニール封書)など、大きさや形状が異なる比較的大型の郵便物の宛先住所を一括で読み取り、住所に応じて指定された区分口に自動的に仕分けるシステム。
今回のフラットソータは、小型の定型郵便物のうち、機械処理が難しく、これまで手作業で区分していた厚さ10mm超の郵便物やビニール封書の処理を自動化するために利用される。郵便物の供給部(フィーダ)を4つ、区分口を220備え、1時間あたり4万点以上の郵便物を処理することが可能だ。
また、郵便物の入ったトレイの搬送や空になったトレイの交換の作業も自動化しており、作業員の負担を軽減する。