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日揮/植物工場ベンチャー会社に出資

2012年03月07日/生産

日揮は3月7日、植物工場システムの開発と農産物の生産を手掛けるグランパの株式18%を第三者割当増資により取得したと発表した。

<エアドーム式ハウスの外観>
20120307nikki - 日揮/植物工場ベンチャー会社に出資

日揮の出資金額は約1億円で、同社に取締役(非常勤)1名を派遣する予定。今回の出資により、日揮は農業分野に初めて参画することになる。

グランパは、現在、神奈川県藤沢市ならびに秦野市で、ドーム販売事業(植物工場システムの開発・実用化・販売)および野菜販売事業(農産物の生産・販売等)を手掛けている。

同社が独自に開発したエアドーム型ハウスは、農作物の成長に合わせて回転・スライドする自動スペーシング技術により、従来型のガラスハウスによる栽培と比較して単位面積当たり2倍以上の生産能力を持つなど、植物工場システム分野において高い技術力を保有している。

同時に、一般的に行われている露地栽培と比較して農薬や化学肥料の使用量の大幅な削減を可能とし、生産した農作物を洗浄せずにそのまま食することができるなど、「食の安全性」という観点においても、優れた特性を有している。

日揮は、今後、グランパとともにエアドーム型ハウスをさらに改良し、植物工場による「農業の工業化」の実現、普及・拡大を目指す。また、この技術を活用し、東北地方において農業分野での震災復興にも貢献して行く予定。

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