日本郵船は5月17日、三菱重工業長崎造船所香焼工場で建造していた17万5000重量トン型スラリー式砂鉄運搬船「TAHAROA DESTINY」が、5月11日に竣工したと発表した。
<TAHAROA DESTINY>
同船は、ニュージーランドスチールマイニング向け砂鉄の長期輸送に従事し、今後15年間に渡り、年間約120万トンを主にニュージーランドから中国と日本へ輸送する。
スラリー式砂鉄運搬船は、陸側と本船をパイプラインで結び、水と砂鉄を混ぜて陸側からポンプの圧力で本船に送り込む荷役方式を採用。
積み荷役終了後には、船倉内の水を排出して出帆する。本スラリー式砂鉄運搬船は世界で唯一の特殊船で、高度な運航・荷役技術が要求される。
■本船概要
全長:290.40m
全幅:45.00m
計画満載喫水:18.20m
総トン数:9万267トン
載貨重量トン:17万5522トン
造船所:三菱重工業