フィジカルインターネットセンター(JPIC)は、2月26日に東京国際フォーラムで開催したシンポジウムで、初となるフィジカルインターネット(PI)アワードの授賞式を行った。
PIアワードはパイロットプロジェクト部門と、社会実装部門で募集、各3社が受賞した。
パイロットPJ部門は、特定の地域や条件下で試験的に導入された取組を対象とする。最優秀賞に日本パレットレンタル(JPR)、優秀賞にトラボックス、奨励賞にアイディオット社が選ばれた。
JPRは長瀬産業と協業し化学品業界における共同輸送マッチングと他業界との連携に取り組んだ。JPRが提供するAIによる共同輸送マッチングサービスを長瀬産業にライセンス提供し、化学業界向けのマッチングや共同輸送を展開。同業主やグループ会社間での「協働輸送の輪」や、オフラインコミュニティを創出している。
トラボックス社は鹿島建設と連携し、「物が届かない」という建設業界の課題解決に取り組んだ。原因となっている川上から川下までの情報の分断をデジタル化により解消し、取引先を限定した「プライベートトラボックス」により荷主と運送事業者をつなぎ、初めての取引相手でも安心できる環境を提供し、ネットワークの活性化を図っている。
アイディオット社はAZ-COM丸和ホールディングスと「フィジカルインターネット&スマートボックス+共通かご車」による業界の課題解決に取り組んでいる。
社会実装部門は、ローンチから実運用までの取組が対象。最優秀賞には霞ヶ関キャピタルの「共創型コールドチェーンの構築」、優秀賞には貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz(トレードワルツ)」、奨励賞には運輸デジタルビジネス協議会(TDBC社)の「共同輸送データベース「traevo noWa(トラエボノワ)」による持続可能な物流」が選ばれた。
霞ヶ関キャピタルは、冷凍冷蔵物流施設の開発と、日本初の冷凍保管型サービスを運営するクロスネットワークで、共創型コールドチェーン構築に取り組む。同サービスは、ウェブで1日1パレットから利用でき、入出庫手続きや在庫管理もウェブ上で完結する。シームレスな倉庫管理に加え、車両手配による輸配送効率化を目指しており、今後展開予定の拠点間を中心に定期輸送や共同配送等も積極的に検討している。
トレードワルツは、貿易DXプラットフォーム「TradeWaltz」により情報をデータ共有し、越境SCM基盤を確立。可視化、分析することで効率化、経営判断につなげる機能を提供する。
約200社が加盟するTDBCは、共同配送の相手を探すためのマッチングシステム「traevo noWa」による実証を全国で展開。営利を目的としないオープンなプラットフォームで、2月から80社が参加しサービスインした。利用料は年間3万円で、広く参加者を募っている。
JPIC/フィジカルインターネット実装加速へ、初のアワード発表

