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川崎重工/舶用ディーゼル主機の排気再循環システム開発

2012年05月17日/IT・機器

川崎重工業は5月17日、舶用ディーゼル主機の排気再循環(EGR)システムを開発し、システム単独と水エマルジョン燃料との組合せの両方において、舶用ディーゼル主機の窒素酸化物(NOx)排出量を国際海事機関(IMO)の3次規制値以下に低減させることに成功したと発表した。

< EGRシステムのイメージ>
20120517kawasakig - 川崎重工/舶用ディーゼル主機の排気再循環システム開発

EGRシステムと水エマルジョン燃料との組合せによって舶用ディーゼル主機のNOx排出量を3次規制値以下に低減可能であることを確認したのは、国内では初めてとなる。

国際航海に従事する船舶は2016年1月から実施される3次規制により、特定規制海域では舶用ディーゼル機関からのNOx排出量を1次規制比で80%削減することが義務づけられる。

この規制に対応するため、同社はこれまでNOx低減技術の開発に積極的に取り組んでおり、今回実機サイズの試験機関を用いた試験においてEGRシステム単独によるNOx低減、EGRシステムと水エマルジョン燃料との組合せによるNOx低減がいずれも3次規制を満足することを確認した。

今回のNOx低減の成功を受けて、システム最適化のための開発を継続するとともに、実船搭載に向けてEGRシステムの主要機器をディーゼル主機に装備したパッケージ型EGRシステムの設計を進めており、2015年を目処に市場投入する予定。

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