味の素は10月17日、子会社の味の素物流が、配送拠点の在庫の補充拠点として、埼玉県久喜市に新物流センターを設置すると発表した。
<新東日本物流センターの完成イメージ>
2014年4月からの稼働により、東西2か所の補充拠点体制の構築を図り、分散化、複線化による物流体制の強化を目指す。
東日本大震災で、補充拠点の神奈川県川崎市の川崎物流センターの被災によって全国の配送拠点への補充機能が停止、安定供給が滞ったことから、在庫の分散化を図ることを決めたもの。
新物流センターを東日本の補充拠点とし、現在、兵庫県西宮市にある配送拠点に補充機能を持たせ、西日本の補充拠点とすることで、東西2か所の補充拠点体制を構築する。
一方の補充拠点・配送拠点が被災しても、他方で代替できる物流ネットワークの複線化も目指す。
なお、埼玉県久喜市に設置する物流拠点は、これらの施策の核となるもので、現在の配送拠点の見直しも含め、有事での多様な輸送体制の検討など、効率的な物流ネットワーク体制の構築を目指す。
■味の素物流 新東日本物流センター(仮称)概要
所在地:埼玉県久喜市北中曽根 清久工業団地周辺土地区画整理事業内4街区2画地
建屋構造:地上3階の味の素グループの物流センターとして、初の免震構造
建屋規模:約3万3170㎡
その他:賃貸物件として確保する
稼働予定:2014年4月
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