日新が8月6日に発表した2015年3月期第1四半期の業績は、売上高486億円(前年同期比8.9%増)、営業利益9億2100万円(24.9%増)、経常利益11億3100万円(8.0%増)、当期利益2億8900万円(55.6%減)となった。
物流事業は、日本では、輸出海上貨物は、四輪完成車の取扱いは減少したが、アジア向けを中心に自動車関連部品の取扱いは順調に推移した。輸入海上貨物は、製材・合板関係をはじめ、アパレル、雑貨など、全般的に堅調だった。
輸出航空貨物は、アジア・北米向け自動車関連部品の取扱いが堅調だったほか、電子部材の取扱いも増加するなど、前年を上回る水準で推移した。
輸入航空貨物は、北米発の生鮮は産地天候不良などの影響により取扱いが伸び悩んだが、自動車関連部品や医薬品の取扱いが順調だった。
倉庫・港湾運送では、倉庫は、関東地区・関西地区ともに高稼働が続いた。前年度に日中貿易減少の影響を受けたターミナル事業は、外航船業務の回復に加え四輪完成車の内航船業務が収益に寄与した。
海外では、米州は、自動車関連部品の取扱いは堅調だったが、生鮮の航空輸出が落ち込んだほか、家電関係の取扱いも低調だった。欧州では、自動車関連部品、家電関係の取扱いは回復基調で推移した。
アジアでは、引き続き自動車関連部品を中心に航空・海上輸出入の取扱いがともに順調だった。中国では、電子部品・部材の航空輸出入が好調に推移し、前年度連結化した子会社の寄与もあり、販管費の増加が収益に響いた。
結果、売上高は350億1100万円(7.7%増)、営業利益は6億6700万円(27.7%増)となった。
通期は、売上高1980億円(2.2%増)、営業利益44億円(8.8%増)、経常利益47億円(0.4%増)、当期利益21億5000万円(18.1%減)の見通し。