日本郵船は11月14日、50%出資するクヌッツェン・エヌワイケイ・オフショア・タンカーズ社(KNOT社)が建造しているシャトルタンカーに「Raquel Knutsen(ラッケル クヌッツェン)」と命名し、ブラジル海域で産出される原油のシャトル輸送に従事すると発表した。
15万2000重量トン型スエズマックスタンカーで、ダイナミック・ポジショニング・システム(動的定点保持システム)クラスIIとバウローディングシステムを搭載している。
竣工後、KNOT社傘下のシャトルタンカーの運航隻数は発注残含めて計29隻となり、北海とブラジル沖海洋油田からの原油輸送を中心に海洋事業分野の業容を着実に拡大しているとしている。
シャトル・タンカーとは、別名フローティング・パイプライン(Floating Pipeline)とも呼ばれ、海底油田上にある石油生産・貯蔵・積出し施設(FPSO)などから海上で一定の距離を保ったまま油を積み込み、陸上の石油貯蔵基地または石油精製基地までピストン輸送するためのタンカー。