日本通運は2月23日、日本発ホノルル経由ロサンゼルス向けに新たなSEA & AIRサービス「NEX-MULTIMODAL エアさっと!北米」の販売を2月17日から開始したと発表した。
海上コンテナ1本分を満たす貨物(FCL貨物=Full Container Load貨物)を対象に、横浜港からホノルルまで海上輸送し、ホノルルからロサンゼルスまでを貨物専用機で航空輸送する。
ホノルルで積み替え後、ロサンゼルスまで航空機を利用するため、港湾の混雑を避け、円滑、かつ迅速な貨物の引取り・輸入通関・配達を実現し、北米西海岸向け海上輸送に対する最適な代替輸送を提供する。
ホノルルでは、現地法人である米国日通ハワイ営業所が保税転送手続きを行うため、船舶から航空機へのスムーズな接続が可能となる。
現在、ロサンゼルスをはじめとした北米西海岸の港湾では、荷役作業の遅延や港湾ターミナル内のコンテナシャーシ不足等により、大幅な混雑が続いている。
このため、海上輸送から航空輸送へのシフトが行われ、航空機のスペースも逼迫してきており、米国でのサプライチェーンに影響を及ぼしている。
労使紛争は20日に暫定合意したが、正常化するまでには、しばらくかかる見込み。日通は、この新サービスを港湾混雑のリスクに対応するSEA&AIRサービスとして、また、米国西海岸向けの新たな輸送サービスとして、現在の混雑が解消した後も提供するという。