日本通運は6月4日、ネパール地震への日本赤十字社の災害救援物資の輸送を、ネパールに専属担当者を派遣して、発着一貫でサポートしたと発表した。
＜カトマンズ空港で物資の受け入れをする日本赤十字社と日通のスタッフ＞
地震発生後、各国政府や国際機関、非政府組織（NGO）などがネパール入りして、救援活動を開始する中、日本赤十字社が、緊急対応ユニット（ERU）保健医療チームを現地に派遣、中東ドバイにある備蓄倉庫から大型テントや医療用のERU資機材を現地に発送した。
日通は、ドバイ国内での出荷準備はもとより、5月4日から航空事業支店担当者2名をネパールの首都カトマンズに派遣して物資輸入のための準備を行った。
ネパールは内陸にあるため、緊急物資はすべて空港を経由せざるを得ず、各国からの救援物資もカトマンズ空港1か所に集中し、空港は一時的に混乱していた。このような中、日通担当者は現地関係者と綿密な打ち合わせを行い、日本赤十字社から受託した支援物資を無事引き渡すことができた。
今後、時間の経過とともに国際支援は緊急支援から被災地の復旧、復興に代わり、輸送品目も変化していく。航空事業支店では、引き続き、物資・資機材の輸送をサポートしていくとしている。
