日本通運は3月4日、日本ハラール協会（JHA）から倉庫と輸送に関するハラール認証を2月26日に取得したと発表した。
＜東京海運支店ハラールエリア＞
＜ハラール専用台車＞
同社は2014年12月にマレーシアイスラム開発局（JAKIM）から同国内でのハラール輸送認証を取得しており、両国でハラール輸送の認証取得を受けた日系物流企業は日通が初めてとなる。
倉庫認証は、日通東京海運支店東京食品ターミナル事業所内にハラール専用エリアを設置し、搬出入、保管、倉庫内作業までハラールに対応した作業環境を確保した。
輸送認証は、専用のカゴ型台車にハラール製品を積載して運ぶ方式で取得し、トラック1台に満たない小ロット貨物の輸送を可能にしている。
なお、JAKIMのハラール認証は、世界で複数ある認証の中でも最も厳しい基準といわれている。JHAはJAKIMと相互認証を行っており、JHAの認証を受けたことで、同社はマレーシア・日本の両国間において、より高いレベルで「ハラール一貫輸送」の提供が可能になった。
また、グループで一貫輸送することにより、ハラールで重要視される高いトレーサビリティ（輸送経路、経歴の追跡）の提供が可能となった。
