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丸紅/日建リース工業にパレットの位置情報管理用IoTサービスを提供

2016年09月26日/生産

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丸紅と子会社の丸紅無線通信は9月26日、日建リース工業が9月24日から提供を開始した回収付きパレットレンタルサービスで、パレットの位置情報等を管理するIoTサービスを包括的に提供していると発表した。

丸紅と丸紅無線通信は、日建リース工業向けにM2M・IoT分野において、これまでの無線ネットワークの提供に加え、GPSユニット供給及び位置情報管理システムの開発をクラウドで行い、それらをインテグレートする高品位な構築・運用技術等丸紅グループの総合力を活用したソリューションの提供を行う。

このサービスでは、GPSユニットは、長時間無充電で位置情報の他、温度、加速度、電池残量情報も取得可能で、荷物の最新位置、移動履歴、エリア認識等と併せてクラウド上で参照可能。

将来はこれらの取得情報を道路・天候・季節情報等と合わせて分析する事で、最適な運行ルート、運転方法の提示、物流段階での荷物の状態把握・分析等付加価値サービス提供が可能となり、荷主主導の物流管理環境の実現が視野に入る。

日建リース工業は、「TranSeeker」ブランドで本サービスをカゴ車等パレット以外にも水平展開していく。

丸紅無線通信は、法人向けMVNO・MVNE事業者としてM2M・IoT、格安SIM事業者等向けにサービス提供しており、2016年8月末時点の契約回線数は35万回線に上る。

今後も単純な回線販売に留まらず、IoTサービスを検討される事業者向けに、丸紅グループの総合力を活かし、無線機器・回線からクラウド、アプリケーション開発まで含めたIoTソリューションをワンストップで提供していく。

荷物を載せて運搬するパレットは、トラック等に載せられて移動を繰り返すため紛失が多く、紛失リスクの最小化を目的として、安価であるものの環境負荷、衛生面で懸念のある木製パレットを購入せざるを得ないというユーザーが多く見られた。

日建リース工業は、GPSによる所在の把握、確実な回収を実現する樹脂性パレットのレンタルサービスを提供する事により、上記懸念で利用に踏み切れない客層を中心にパレットレンタルサービスの利用拡大を企図していた。

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