デンソーは10月25日、車載用画像センサーに、ソニーセミコンダクタソリューションズのイメージセンサーを搭載することで、カメラの高性能化を実現し、夜間の歩行者認識を可能としたと発表した。
夜間での交通事故では、歩行者が巻き込まれるケースが多く、重大な事故につながる可能性が高くなっている。
日本と欧州の自動車アセスメント「NCAP(New Car Assessment Program)」の安全性能評価基準では、自動ブレーキによる衝突回避の対象に夜間の歩行者を加えることを検討しており、開発した画像センサーは対応している。
ソニーのイメージセンサーは、デジタルカメラやスマートフォンなどの家電製品を含めた全市場で、世界トップシェアを誇り、高感度で光量の少ない夜間でも正確に被写体を撮影できるため、監視カメラなどにも採用されている。
回デンソーは、ソニー製イメージセンサーを採用し車載用としての品質(搭載性、耐熱性、耐振性など)を向上させ、車両搭載を可能にした。
画像処理においても、ソニーの持つ画像処理装置(ISP:Image Signal Processor)を活用することで、夜間の歩行者を認識しやすく撮影するために、ノイズリダクション、およびカメラ露出の設定を最適化し、認識性能を向上した。