ニチレイが7月30日に発表した2016年3月期第2四半期決算によると、低温物流事業の売上高は933億5600万円(前年同期比1.9%増)、営業利益は50億800万円(5.6%減)だった。
大都市圏での大型冷蔵倉庫の最大活用や、地方エリアでの保管と輸配送機能を一体化した総合物流サービスの提供により、集荷拡大に注力した。
新設TC(通過型センター)の稼働も寄与し全体では増収となった。
利益面では、人件費上昇に対するコスト吸収策を推進したが、新設TCの一時的な費用増加が響き前期を下回った。
国内では、関東・関西地区を中心に旺盛な保管需要を着実に取り込むとともに、TC事業の新設拠点が寄与し増収となった。
利益面では、荷役作業や輸配送のコスト上昇に対して、業務効率化の推進や適正料金の収受などの施策を推進したが、新設TCの一時的な立上げコスト増加が響き減益となった。
海外では、欧州地域は、小売店向け配送業務などの運送需要を着実に取り込んだことに加え、乳製品や畜肉などの集荷が拡大した一方、ポーランドでの顧客構成の見直しや、ユーロ安による為替影響もあり減収・減益となった。
ニチレイ/ウェブメディアで新コンテンツ、江戸時代と現代の物流比較