ジャパンマリンユナイテッド(JMU)は11月22日、有明事業所にて建造していた、ST. FANORIOS COMPANY LIMITED向けVLCC “AGIOS FANOURIOS I(アギオス ファノウリオス ワン)”を引き渡した。
スポットトレード向け最適船型として累計35隻以上の建造実績を誇る200万バレル型VLCCの系譜を受け継ぎ、最新規則を適用しつつ燃費性能の大幅向上を目指して開発された、次世代省エネ船「Gシリーズ」のVLCC。
VLCCとしてはコンパクトな船型ながら、浅喫水時の載貨重量最大化を追求し、マラッカ海峡通峡を含む東西トレードに対応できるフレキシビリティーを持っている。
独自の技術として、最新鋭の省エネデバイスである新型Super Stream Duct、SURF-BULB、ALV-Fin、および実海域性能の向上を目的とした船首形状Ax-Bowや、低風圧型居住区を採用している。
低回転・ロングストロークタイプのG型エンジン(NOx Tier II対応 電子制御主機関)と高効率の大直径プロペラの採用により、従来船を大幅に上回る性能を達成した。
バラスト水処理装置(BWMS)を標準装備し、環境にも配慮した仕様となっている。
■概要
主要寸法:全長330.0mx幅60.00mx深さ29.35mx喫水21.411m
載貨重量:29万9996トン
総トン数:15万6341
主機関:MAN B&W 7G80ME-C9.2
航海速力:15.80ノット
定員:28名
船級:ABS
船籍:マルタ