メディセオは2月3日、医療用医薬品や医療材料等を供給する物流拠点「埼玉ALC」が竣工する。稼働時期は3月の予定。
埼玉ALCは、235億円を投じ、5階建て、延床5.5万m2の規模。埼玉県、栃木県、群馬県、千葉県(一部)、東京都(一部)、新潟県をカバーする。
自動化による新たな物流ノウハウを導入した、最大規模の次世代型ALCで、得意先の業務効率の向上に貢献できる物流サービスをローコストで提供する。
医薬品・医療材料・医療機器・臨床検査試薬など、医療に関わる全てを取り扱う都市型フルラインセンターとしている。
顧客に近い立地に、医薬品・医療材料・医療機器・臨床検査試薬など3万SKU以上の商品を取り揃え、得意先へ直接届けることにより、受注から納品までのリードタイム短縮を実現した物流センター。
高い受注納品率を実現する需要予測システムを導入。独自に開発した需要予測システムにより在庫を適正管理。過剰在庫と品切れが生じないように1品目ごと適正にコントロールし、定時・適量の完全納品を実現する。
独自のマテハン技術と情報システムにより、正確な在庫管理と効率的な倉庫内作業、配送作業を行い、生産性と信頼性を高めている。
ALCは免震構造を施すとともに、自家発電設備、災害時の緊急配送用バイクを配備。システム・通信の二重化などにより地震などの自然災害時にも、安定して供給できる体制を整えている。また、ID認証システムにより庫内のセキュリティも確保している。
現在、ALCは7拠点(神奈川、南大阪、名古屋、札幌、東北、南東京、福岡)が稼働しており、利便性を高める高機能の物流サービスを多くの医療機関や調剤薬局に利用している。
■メディセオ「埼玉ALC」の概要
所在地:埼玉県三郷市上彦川戸852-1
敷地面積:3万5751m2
建築面積:1万4969m2
延床面積:5万4963m2
出荷金額(稼働当初):年間約3500億円(予定)