日通商事は5月15日、高鮮度物流システムを提供した愛媛県愛南漁業協同組合が開催した「伊予の媛貴海」の出荷式に出席したと発表した。
媛貴海(ひめたかみ)はマグロに混ざって僅かに水揚げされるスマ(須万)という希少性の高い魚を愛媛県が3年の月日を掛けて完全養殖に成功した高級魚。
媛貴海には、そのブランド品質を維持するための厳しい出荷基準が設けられているが、規格品質を消費者まで届けることもブランディング要件に含んでおり、その鮮度物流システムを日通商事が提供している。
鮮度物流システムはハイブリッドアイスという高機能製氷機を軸としたもので、製氷機から精製される-1℃、塩分濃度1%の雪状の氷(ハイブリッドアイス スノー)が、媛貴海のデリケートな体表を凍らせることなく優しく包み込み、雑菌の繁殖や浸透圧劣化を抑制している。
軽量であることから冷蔵宅配便としての扱いが可能となり、さらには、塩分濃度をコントロールすることで、鮮魚輸送に適したモードから超急速凍結モードまで用途に合わせた製氷が可能で、生産者の新たな物流選択肢となっているという。
日通商事は、ハイブリッドアイスを軸とした高鮮度物流システムを生産者、漁協、流通事業者向けに販売を展開していく。