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資生堂/需要予測から在庫補充までの管理計画システムで在庫抑制

2017年05月26日/IT・機器

新日鉄住金ソリューションズ(以下:NSSOL)とJDAソフトウェア・ジャパン(以下:JDA)は、資生堂に、需要予測から出荷計画、在庫計画、補充計画までを一気通貫で支援する国内向けのPSI(生産、販売、在庫)計画システムを納入した。

新システムの業務適用により、市場変化に対応しつつ、在庫抑制における成果につながっている。

2015年2月にスタートした国内PSI計画システムの導入プロジェクトでは、NSSOLが、資生堂の業務部門の要望や他業界における導入知見をもとに、ユーザーインタフェースを中心とした改良を行い、業務実態にあわせたきめ細かな管理を実現し、実践的で利便性の高いシステムを当初予定どおり2016年3月に導入した。

新システムの業務適用により、資生堂では、過去の出荷実績に対する季節性やトレンドを考慮した高度な統計予測モデルの活用、旬別の需要予測、統計的な1品別の適正安全在庫水準の設定、店頭販売水準の変化照会機能などが実現し、在庫抑制に関する導入初期段階の成果が得られた。

ま定番商品では需要予測業務が高精度でかつ自動化されたことにより、難易度の高い新製品の需要予測などに担当者が集中できるようになった。

資生堂では「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指し、中長期戦略「VISION 2020」の下、グローバルな視点でサプライチェーン(SCM)戦略の構築が進んでいる。

SCMで重要となる需要予測・供給計画プロセスのグローバル化に向け、商品供給体制の再編に取り組むなか、それまで活用していた需給管理システムでは、商品カテゴリ別に適正在庫水準の設定や月次での需要予測、複数のシステムからのデータ収集が手作業、といった点に課題があった。

2014年に企画検討を開始した資生堂は、PSI計画システムに関する豊富な業務知見やシステム構築実績を高く評価しNSSOLをITパートナーとして選定した。

パッケージソフトウェアとしては、NSSOLが提案した、グローバルな導入実績が豊富で、きめ細かな管理の実現が可能となるJDAソフトウェアの「JDA Demand & Fulfillment」を採用した。

なお、資生堂では2016年8月より、JDA Demand &Fulfillmentをアジアの現地法人へ展開するプロジェクトを推進している。

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