アイシン精機は8月8日、昨年から増築を行っていた西尾ダイカスト工場南棟の稼動を開始したと発表した。
増築した南棟は、「技術と人のイノベーションによる、世界で勝てるダイカスト工場の実現」をコンセプトに、品質や生産性の向上に加えて、働く人の安全や環境にも配慮した最新鋭の工場。
2018年3月までに全7ラインの稼動体制となる。
品質・生産面では、省人化や管理のしやすさをめざして、工場中央部に作業動線を集中させ、ダイカスト設備をその両脇に配置している。安全面においては、溶解エリアと生産区の分離や物流動線の確保によって、災害発生リスクを抑える。
また、溶湯(溶解したアルミ)をダイカスト設備に移送する工程については、溶解炉からダイカスト設備まで直結する樋を設置したことで、溶湯搬送の自動化を実現し、安全上のリスクを大幅に低減するとともに、溶湯品質の向上に寄与している。
■概要
名称:アイシン精機 西尾ダイカスト工場(西尾地区 南棟)
所在地:愛知県西尾市南中根町小割80番地
建屋面積:1万1500m2
生産開始:2017年8月
生産品目:(A/T用)トランスミッションケース