日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は9月12日、2016年度物流システム機器生産出荷統計を公表し、売上高は調査開始以降最高となる4625億円になったと発表した。
2016年度の物流システム機器の総売上金額は、4625億9400万円となり、2015年度の4211億6700万円と比較して9.8%増加し、調査開始以降最も高い数値となった。
また、売上件数も2015年度の12万3785件から13万6861件へと増加している。
景気回復の進展により、一部の企業業績が好転することで設備投資への意欲が増大するなか、2015年度の増加基調が継続した結果、2016年度も売上高が増加したものと推察される。
売上金額を領域別に見ると、海外向けは2.6%増加し、クリーンルーム向けも0.3%の増加となった。
業種別に見ると、「電機・精密機器」に対する売上の比率が、依然として高水準となっている。
なお、2013年度調査から業種分類を変更しており、従来「小売業」の内数であった「通信販売」を新たに業種分類として独立させ、調査している。2016年度の「通信販売」への売上金額は115億6900万円となり、これは総売上金額の約2.5%である。