ミツウロコクリエイティブソリューションズ（ミツウロコCS）と日本電気（NEC）は5月8日、LPガスの配送業務効率化につながるNECの「LPガスメーター指針値提供サービス」を利用した大規模実証を愛知県名古屋市周辺で行うと発表した。
＜LPガスメーター指針値提供サービスの概要＞
「LPガスメーター指針値提供サービス」は、ミツウロコCSの全面的な協力を得てNECが開発し、全国のLPガス事業者・配送事業者向けに今夏から提供するもの。
各消費者宅のLPガスメーターに「LPWA対応IoT無線化ユニット」（無線化ユニット）を設置し、通信網に京セラコミュニケーションシステム（KCCS）が提供するIoT向けのネットワーク「Sigfox」を主に利用することで、LPガスメーターの指針データを遠隔から網羅的、かつ高頻度、低コストで収集できるサービス。
名古屋での大規模実証は約12か月間に渡って実施し、数千世帯を対象に行うものとしては国内初であり、指針値取得の自動化、及び、LPガス容器の配送業務効率化と物流コスト削減の具体的な効果を測定する取り組み。
双方向通信可能な他のLPWA網を一部で利用し、保安面の強化も併せて効果測定を行う。
ミツウロコCSは、同実証の実施主体として、指針値の日次取得に対応した配送システムの構築、無線化ユニットの設置工事から現場運用支援、指針情報の収集・処理、保安情報の収集・処理までを一元的に行う。
エネルギー事業を行うグループ会社であるミツウロコ、ミツウロコヴェッセル、ロジトライ等の協力のもと、配送業務効率化と物流コスト削減の効果測定を実施し、従来方式の配送方法との比較・分析を行うことでノウハウの蓄積を行うとともに、配送業務の更なる高度化と保安面の強化に向けた取組みに着手する。
NECは、サービスを提供すると同時に、同実証で取得したデータを収集・蓄積し、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」を活用して、ミツウロコCSの協力を得ながら、LPガスの需要予測や最も効率的な配送ルートの分析・策定につなげる。
