物流コンソーシアムbatonは4月2日、関東-関西間の幹線特積輸送において、ドライバー交替方式による企業横断型中継輸送の実証運行を実施したと発表した。
今回の実証運行には、baton参画企業から西濃運輸、福山通運、名鉄NX運輸、トナミ運輸の4社が参加。異なる企業のドライバーが中継地点で車を乗り換えるスキームにより、長距離幹線輸送における日帰り運行を実現できるか、検証を行った。
<実証運行の様子>
背景には、長距離ドライバーの労働時間規制への対応と業界の担い手不足がある。個社での解決が困難となる中、物流コンソーシアムbatonは2024年11月に発足。企業の壁を越えた課題解決に取り組んできた。
その第一弾として、ことし1月30日~31日、2月6~7日の2回、4社のおける企業横断型の中継輸送実証を行った。幹線輸送で使用する大型トラックを使い、中継輸送でドライバーが交替する方式での運行実現を目指すことで、新たな働き方につなげる狙いだ。
実証は関東と関西、約500㎞離れた地点から、静岡県浜松市に仮設された中継地点で合流、ドライバーが車両を乗り換えてそれぞれの出発点に戻るというスケジュール。共通の動態管理プラットフォーム「Traevo」を導入したことで、運行管理者が必要に応じて双方の車両位置や状況を確認できる環境を整備し、安全かつ円滑な企業間連携につながったという。
また事故や故障などの緊急時に備えたフローを策定し、各社の点検項目も統一したことで、中継拠点においても確実に点検が実施できるよう工夫した。
<点検項目を統一するなど工夫も>
今回の実証の成果として、長距離運行における日帰り勤務が可能であること、また異なる企業間においても事前のルール統一とシステム活用により安全なオペレーションが実現できることが確認された。
さらに今後、社会実装に向けては、荷役手順や車両仕様、拠点条件の違いに加え、貨物・運行情報の連携不足や責任分界の曖昧さなど課題もみえてきたという。
物流コンソーシアムbatonでは、今回の実証実験で得られたデータとフィードバックを基に、中継輸送の社会実装に向けたガイドライン策定し、企業横断型中継輸送の本格展開を目指す方針だ。
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