郵船ロジスティクスは6月19日、日・ASEAN食産業人材育成官民共同プロジェクトの一環として、王立カンボジア農業大学で開催されたフードバリューチェーンセミナーの中で、「食品サプライチェーン」に関する講義を行ったと発表した。
セミナー参加は2017年に続き2回目。郵船ロジスティクスがカンボジア国内で幅広い食品物流を展開していることから、今年も農林水産省から依頼を受け、6月5日に講義を行った。
同社第一総合開発営業部の鶴巻氏と食品アドバイザーの魚住氏が講師となり、王立カンボジア農業大学の120名を超える学生向けに「食品サプライチェーン」をテーマにカンボジアを取り巻く国際物流の状況や鮮度保持輸送技術、サプライチェーンモデルを、カンボジア法人が取り扱っている海外調達物流事例を交えて講義を行った。
時間の関係で打ち切りになるほど多くの質問を受け、講義は活況を呈した。
郵船ロジスティクスは2013年にカンボジア法人Yusen Logistics (Cambodia) を設立。2016年に冷蔵・冷凍機能付きの物流施設を稼働、今年5月末には同施設内に日系大手小売業の店舗増に対応する本格的な流通センターを立ち上げるなど、海上、航空貨物輸送、クロスボーダー輸送とコントラクトロジスティクスを組み合わせた多彩な物流サービスを提供している。
特に食品分野では、青果物・加工食品の輸入で培ってきたノウハウと知見の下に、カンボジア国内市場へのスムーズな商品供給に貢献していきた。
今後も、顧客のニーズに応えるサプライチェーン・ロジスティクスを提供するとともに、官民共同プロジェクトへの参加を通してASEANの日本の食文化・食産業のグローバル展開に貢献していくとしている。