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農業総合研究所/外食向け会員制青果物ECを開始

2018年09月12日/SCM・経営

農業・ITベンチャー企業の農業総合研究所は9月11日、2018年8月期に再構築した物流網を活用し、新たに外食向け会員制青果物EC「彩直(さいちょく)」を同日付で開始したと発表した。

<注文画面イメージ>
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彩直では、全国86か所の集荷場と大田市場内の自社センターを活用し、8000名の登録生産者の青果物を外食向けに直接販売する。

<既存ビジネスの物流網を活用した外食向けECの流れ>
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彩直から受注した登録生産者は、日々出荷している農業総合研究所の集荷場に青果物を出荷。集荷した青果物を、農業総合研究所が大田市場内の自社センターを経由して同市場の外食向け卸業者に提供し、店頭まで配送(サービス開始時は、東京圏の1万5000店舗を対象)する。

<四方良しのビジネスモデル>
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農業総合研究所は彩直のサービス開始にあたり、既存の物流網を活用するため、新たな投資や追加のコストをほぼかけることなく、販路を拡大することが可能で、流通総額の拡大や収益の増加が図れる。

彩直を利用することで、生産者には外食への販路拡大による収入増加、卸業者には外食に対する新たな商品の提案と販売による売上増加、外食事業者には顔が見える新鮮な青果物を使った付加価値の高い商品を低コストで提供できることによる集客効果といったメリットが見込める。

農業総合研究所は、既存事業として、生産者と小売店をITでダイレクトに繋ぐ、情報・物流・決済のプラットフォーム「農家の直売所」を運営している。

これまで、生産者と外食を繋ぐプラットフォームについては、要望や問い合わせはあったものの、物流網が構築されておらず見送ってきた。

今回、物流網の再構築によって生産者と外食を繋ぐことができると判断し、新たなサービスの開始を決定した。

農業総合研究所では、今後も物流網を拡大するとともに、構築した物流網を活用した新たなサービスに取り組み、全国の生産者に販路拡大の機会を提供し、収益の安定化に寄与していくとしている。

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