野村不動産は12月7日、東京都青梅市で大規模物流施設「Landport青梅I」を11月末日に竣工したほか、同施設に続く「Landport青梅II」を12月に着工したと発表した。
Landport青梅Iは、旧東芝青梅工場跡地の11万9965m2を3期に分割して開発する「青梅プロジェクト」の1棟目で、敷地面積3万9000m2、延床面積6万1000m2。Landportシリーズ14棟目となる物件で、日野自動車が全棟利用し、グローバルパーツセンターとして稼働させる。
また、Landport青梅Iの隣接地で着工したLandport青梅IIは、敷地面積4万m2、延床面積6万7000m2。2020年2月末に竣工予定で、鴻池運輸が利用する。
両施設は、野村不動産による物流施設の新コンセプト「カテゴリーマルチ」を採用。利用するテナントの業種(=カテゴリー)を物件やフロアごとに特定したマルチテナント型物流施設で、一般的な汎用スペックにターゲットとするカテゴリー特有の機能を標準仕様として付加することで、施設の汎用性とテナント業種特有の物流オペレーションの最適化に対応可能。
あわせて、各カテゴリーで導入が見込まれる物流自動化機器の設置に対応した施設設計を採用することで、スムーズな物流自動化を実現できる。
カテゴリーマルチのコンセプトに基づき、Landport青梅Iでは自動車用部品等工業材・保守パーツの取り扱いに合わせて、トラックバースの一部低床化や庫内の一部床荷重2.0トン/m2、梁下有効高6.5m、ノンブレース構造の採用、全館空調対応、電力の弾力供給対応といった仕様を採用。
また、Landport青梅IIでは飲料・ケース単位重量物の保管・荷役に最適化するため、一部低床両面バース(トレーラー車対応)や全階床荷重2.0トン/m2、梁下有効高6.5m、ノンブレース構造の採用、垂直搬送機の仕様変更を行っている。
両施設は、圏央道「青梅IC」から2.5km、国道16号から3.2km、JR青梅線「小作駅」から徒歩10分の立地で、東京都の液状化予測図で「液状化の可能性が低い地域」に区分されるなど液状化の可能性が低い強固な地盤を有している。
また、Landportシリーズ共通の仕様として、全館LED照明や施設の屋根を活用した太陽光発電システムの導入、従業員用のカフェテリアなどアメニティ機能の整備を予定している。
■物流施設の概要
「Landport青梅I」
所在地:東京都青梅市末広町2-9-1
敷地面積:3万9391.90m2
延床面積:6万1121.23m2
構造・規模:RC+S造・耐震・スロープ型・3階建
トラックバース:72台
乗用駐車場:169台
トラック待機場:10台
竣工:11月末日
「Landport青梅II」
所在地:東京都青梅市末広町2-9-13
敷地面積:4万826.67m2
延床面積:6万7107.29m2
構造・規模:RC+S造・耐震・スロープ型・3階建
トラックバース:90台
乗用駐車場:108台
トラック待機場:17台
竣工:2020年2月末(予定)