LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





ヤマト包装技術研究所/車いすバスケットボール専用資材を開発

2019年03月08日/IT・機器

ヤマト包装技術研究所(YPTI)は3月8日、これまで車いす利用者がより快適に車いす輸送を行うための専用資材の研究・開発を進めてきたが、実用化の第一段として、車いすバスケットボール専用資材を開発し、2月22日に男子強化指定選手24名に提供したと発表した。

<バスケットボール専用資材の車いすバスケットボールカバー>
20190308yamatoh1 - ヤマト包装技術研究所/車いすバスケットボール専用資材を開発

今後、同様に女子、次世代カテゴリーなど強化指定選手全員に提供する。

<2月22日に男子強化指定選手24名と関係者>
20190308yamatoh2 500x334 - ヤマト包装技術研究所/車いすバスケットボール専用資材を開発

<資材を提供し、実際に体験>
20190308yamatoh3 500x334 - ヤマト包装技術研究所/車いすバスケットボール専用資材を開発

この車いすバスケットボール専用資材により、梱包の簡便化を実現。カバー型の資材をかぶせるだけなので、だれでも簡単に梱包が可能。今までは車輪と本体を別々に扱っていたが、一つにまとめて輸送が可能となった。

輸送手段の確立では、専用資材に車いすを梱包するだけで、輸送は全てヤマトグループで対応が可能。

環境保護面では、繰り返し利用できる資材のため、廃棄の手間が削減できる。

YPTIは輸送に関する様々な包装資材を開発し、輸送品質の向上、作業改善、流通コスト削減など、顧客のニーズに合わせた最適な提案をしている。その中で、これまで車いす利用者がより快適に車いす輸送を行うための専用資材の研究・開発を進めてきた。

車いすバスケットボールは、世界中で人気が高いスポーツ。日本国内においても、競技人口は全国各地で増え続けており、海外で多くの日本人選手が活躍している。こうした選手の活動の場が広がる一方、車いすの輸送手段・方法は確立されておらず、様々な課題があった。

その一つが梱包時、布団袋やダンボール、エアパッキン等の方法で梱包し、目的地到着後はひとつひとつ開封する必要があるため手間や労力がかかる。また、使用した資材を廃棄する必要があること。

また、輸送時には、サイズや形状から通常の宅配便等の配送ルートで送ることができない、そのため、チャーター便の手配や、遠方でも自家用車で運ぶなど選手にも負担がかかることがあった。

■概要
名称:車いすバスケットボールカバー
サイズ:2種類 
    ハイポインター用(縦60cm×横38cm×高さ68cm)
    ローポインター用(縦56cm×横38cm×高さ57cm)
素材:クロロプレンゴム

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース