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日本郵便、メルカリ/宅配ロッカーから商品を発送、首都圏4か所で実証実験

2019年05月16日/3PL・物流企業

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日本郵便とメルカリは5月16日、千葉県八千代市の八千代郵便局で、フリマアプリ「メルカリ」で売れた商品を宅配ロッカー「はこぽす」から発送する実証実験のデモンストレーションを行った。

<八千代郵便局>
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<はこぽす>
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実証実験は、八千代郵便局のほか、JRの新松戸駅と南与野駅、ローソン ゲートシティ大崎アトリウム店を合わせた首都圏4か所で実施予定。システムの調整を経て近く開始する見通しで、期間は半年程度を見込んでいる。

八千代郵便局のデモンストレーションには、実際のメルカリ出品者が参加し、商品を「はこぽす」に持ち込み、画面操作で作成した伝票を商品に張り付け、ロッカーへ入れるまでの流れを体験した。

<操作画面>
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<メルカリアプリで取得した2次元コードを読み取らせて、伝票を作成>
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<伝票を商品に貼り、指定のボックスに投函>
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「はこぽす」からの発送を体験したメルカリ出品者の篠田由希さんは、「メルカリは頻繁に利用していて、今日は使っていないコスメが売れたので発送にきました。早朝や夜など郵便局の窓口が閉まっている時間でも『はこぽす』から発送できるのは、とても便利で助かります」と感想を語った。

日本郵便とメルカリは、2017年6月から「ゆうゆうメルカリ便」の提供を開始。これまでに、2次元コードを使用した伝票作成サービスや、匿名配送、全国2万100か所の郵便局や1万3900店舗のローソンからの発送対応など、メルカリ出品者の利便性向上に資する取り組みを推進しており、「はこぽす」を用いた発送もその一環。

<日本郵便の大角 郵便・物流営業部長(右)、メルカリの田面木執行役員(左)>
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日本郵便の大角聡 郵便・物流営業部長は、「『はこぽす』を使った発送の無人化は、メルカリ出品者の利便性向上と、日本郵便側の業務効率化で双方にメリットがある。今後は、実証実験の結果を踏まえて展開地域の拡大を検討していく」とコメント。

メルカリの田面木宏尚執行役員(メルカリジャパンCEO)は、「メルカリは、3月から実証実験を開始している『つつメルすぽっと』など、ユーザーへオンラインのみでなく実体験で利便性の向上を感じてもらえるような機会を提供することに以前から注力している。『はこぽす』を使った商品発送はその一環で、これからもリアルな体験をユーザーに提供し、メルカリの利便性を伝えていきたい」と語った。

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