日本郵船は12月23日、グループの船舶管理会社であるエヌワイケイ・シップマネジメント社(NYK Shipmanagement Pte. Ltd.)が、同社グループが運航している液化天然ガス運搬船(LNG船)では初となるインドネシア人機関長としてタバー・スプリヤント氏を12月10日付で登用したと発表した。
同社グループが運航しているLNG船の初のインドネシア人機関長となり、今年の10月14日に誕生した船長に引き続き、2人目の幹部登用となる。
タバー・スプリヤン氏トは2008年から同社グループが運航しているLNG船の機関士として乗務経験を積んできた。2011年以降はタングーLNGプロジェクトにて輸送サービスを提供するLNG船に従事し、12月10日より機関長として実職務に就いている。
同社は2008年のタングーLNGプロジェクトへの輸送サービス開始当初から、インドネシア人船員養成を開始し、2014年に同プロジェクトの一環としてインドネシア国内の内航輸送を開始して以来、長期的なインドネシア人船員養成計画をたて、同国幹部船員の養成に取り組んできた。
同社グループでは、国籍を問わず統一要件を設定した独自のプログラム「NYKマリタイムカレッジ」を通じて、ハイリスク船幹部登用を促進している。今回の同社グループが運航するLNG船にインドネシア人機関長誕生はこの取り組みの具体的成果。今後も優秀なインドネシア人船員を養成し、タングーLNGプロジェクト、ひいてはインドネシアの海事産業の発展に貢献していくとしている。
タバー・スプリヤント機関長は「日本郵船グループの運航するLNG船で最初のインドネシア機関長となる貴重な機会をいただいた事に心から感謝している。機関長は、船内の機関部門の最高責任者であり、機関部の人員マネージメントとさまざまな設備の管理・監督している。今後、陸上・船上のすべての関係者と協力し、良いチームとして働くことができることを願っている」とコメントしている。