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日本郵船/2隻目のLNG燃料自動車専用船を竣工

2022年03月25日/IT・機器

日本郵船は3月25日、新来島どっくに発注していた、LNG(液化天然ガス)を主燃料とする自動車専用船「PLUMERIA LEADER(プルメリアリーダー)」が、新来島豊橋造船(愛知県豊橋市)で3月24日に竣工したと発表した。

<PLUMERIA LEADER(プルメリアリーダー)>
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「PLUMERIA LEADER」は、「SAKURA LEADER」に続く、同社では2隻目のLNG燃料自動車専用船となる。1隻あたり約7000台(基準車換算)の輸送が可能な世界最大級の自動車専用船で、トヨタ自動車向けを始めとする完成車輸送に従事する。

同船では、LNG燃料化と船型改良をしたことで、従来の重油焚き機関と比べ、輸送単位あたりのCO2排出量を約40%改善した。硫黄酸化物(SOx)の排出量は約99%、窒素酸化物(NOx)については約86%の削減を見込んでいる。

船名は、環境にやさしい輸送を通じた豊かな地球環境の実現・継承への願いと、未来へ美しい花を残したいという願いを込めて名付けた。

<命名引渡式の様子(前列左から4番目が尾上恭吾・トヨタ自動車TPS本部本部長、前段右から4番目が曽我貴也・日本郵船専務執行役員>
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また、3月24日に行われた命名引渡式には、トヨタ自動車の尾上恭吾TPS本部本部長や日本郵船の曽我貴也専務執行役員らが出席した。

日本郵船は、2021年9月に外航海運事業での温室効果ガス(GHG)排出量削減の長期目標を、「2050年までのネット・ゼロエミッション達成」と決定。

これを受け、LNG燃料を将来的なゼロエミッション船の実現までのブリッジソリューションの1つと位置付けており、2028年までに合計で20隻の新造LNG燃料自動車専用船の竣工を予定している。

同社では、その後、技術革新が進み次第、水素やアンモニアなどの、より環境負荷の低い舶用燃料を使ったゼロエミッション船への切り替えを目指すとしている。

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