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日本郵船/JERA向け内航石炭専用船が竣工

2022年08月01日/IT・機器

日本郵船は8月1日、同社が建造発注した石炭専用船「うしお」が、7月31日大分県の本田重工業の佐伯工場で竣工したと発表した。

<竣工した「うしお」>
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この船は同社グループにとって初のJERA向け内航石炭専用船。JERAと同社の運送契約に基づいて同社グループのアジアパシフィックマリンが運航し、海外から外航船で東京湾内の中継基地に輸送された石炭を、横須賀火力発電所向けに供給する2次輸送に従事する予定。粉じん対策のため、貨物倉の蓋に該当するハッチカバーを密閉して揚げ荷役を行うことができるなど、環境に配慮した設計となっている。

同社グループは、この船の運航を通じて外航海運分野と内航海運分野をシームレスに連携させた新たなサービスを提供するとともに、東京湾内の効率的な2次輸送ネットワークを実現し、エネルギーの安定輸送に貢献するとしている。

先立って行われた命名式には、JERA最適化統括部燃料オペレーション部の水谷真人部長をはじめとする関係者と、同社の鹿島伸浩常務執行役員らが出席した。

<前列左から7番目:JERA最適化統括部燃料オペレーション部の水谷真人 部長、5番目:日本郵船の鹿島伸浩 常務執行役員>
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なお、同社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めている。

今年3月24日には、2021年度のESG経営の具体的な取り組みと施策、超長期視点での持続可能な成長戦略を紹介する「NYKグループESGストーリー2022」を発表。同社グループはESG経営を力強く推し進めるべく、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進していくとしている。

■概要
全長:126.99m
全幅:24.00m
総トン数:9714トン
載貨重量トン数:8647トン
造船所:本田重工業
船籍:徳島県阿南市

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