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楽天/つくば市内で毎日、自動配送ロボット活用したサービス開始

2022年11月18日/IT・機器

楽天グループは11月18日、自動配送ロボット(UGV)の公道走行により、小売店や飲食店の商品を配送する定常的な配送サービスの提供を、茨城県つくば市内で同月19日から開始すると発表した。

<走行中のUGV>
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同サービスでは、つくば市内の「西友」および「スターバックス」で取り扱う商品を、つくば駅周辺のマンション・戸建て住宅やオフィスおよび公園・広場に配送する。配送時間は「西友」は40分~60分、「スターバックス」は30分~45分。配送料は110円(税込)。

<スマートフォン向けの専用サイト>
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配送対象地域の住民以外も利用可能で、スマートフォン向けの専用サイトで注文を受けた商品を、注文から30分から60分で届けるオンデマンドまたは指定の配送時間帯に、指定の配送先まで配送する。各店1日最大11便、2店舗で計22便の配送を、夜間や雨天時も含め毎日実施する。商品の配送中、顧客は、専用サイトでUGVの位置情報や到着予定時刻を確認でき、到着時には、自動音声の電話やSMSによる通知でお知らせが届く。

<「西友」を出発するUGV>
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<「スターバックス」を出発するUGV>
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UGV機体は、アメリカのCartken Inc.が開発し、三菱電機株式会社が本サービスに向け調整したものを使用する。配送対象地域や対象の小売店や飲食店は、今後も順次拡大予定。またUGVの走行中は、1台につき1名の近接監視・操作者が機体を監視し、必要に応じて操作を行い、2023年4月1日の改正道路交通法の施行後に、UGVに人が随行しない遠隔監視・操作型へ移行することを予定している。

<UGVからスターバックスの商品を取り出すユーザー>
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楽天は、2022年5月よりつくば市内において、UGVの公道走行によりつくば市内の「西友」の商品を配送する期間限定サービスを提供しており、同サービスはそれを拡大した形で実現。また同社は、つくば市が事務局を務める「つくばスマートシティ協議会」にも参画しており、同サービスは、同市が掲げるUGVによる配送サービスの実装を含む「つくばスーパーサイエンスシティ構想」の実現に資するもの。同社は、今後もUGVの活用によるイノベーションを加速させ、安全・安心で便利な社会の実現を推進していくとしている。

■サービス概要
提供開始日: 2022年11月19日
※年末年始などの一部期間は配送を休止する場合がある。
対象店舗: 「西友つくば竹園店」、「スターバックス コーヒー トナリエキュート つくば店」※2022年11月時点。対象店舗は順次拡大予定。
配送対象エリア: 茨城県つくば市吾妻1丁目、吾妻2丁目、吾妻4丁目、竹園1丁目、竹園3丁目の一部
配送料:110円(税込)

■使用する自動配送ロボット
<「西友」からの配送>
メーカー:Cartken Inc.
型式: Model E
機体サイズ:長さ97 cm × 幅56 cm × 高さ93 cm
積載容量:約114 L
最高速度:6km/h

<「スターバックス」からの配送>
メーカー:Cartken Inc.
型式:Model C
機体サイズ:長さ71cm×幅46cm×高さ59cm
積載容量:約24 L
最高速度:6km/h

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