楽天グループは2月27日、東京都中央区晴海全域、月島と勝どきの一部(晴海周辺)で展開する自動配送ロボットによる小売店や飲食店の商品配送サービス「楽天無人配送」において、新たなロボットの導入、対象店舗や地域の拡大などによりサービスを拡充する。
サービスでは、2024年11月のサービス開始以降、自動配送ロボットが「スターバックス コーヒー 晴海 トリトンスクエア店」「スーパーマーケット文化堂 月島店」「吉野家 晴海 トリトンスクエア店」の商品を、対象地域内のお届け場所に夜間や雨天時を含め毎日配送してきた。
2025年2月には、新たに対象店舗にケーキ店「パティスリーハット」やコンビニエンスストア「ファミリーマート 晴海センタービル店」が加わり、店舗数を拡大している。
対象地域は晴海全域と月島1~4丁目の一部、勝どき1~6丁目の一部へと範囲を広げ、顧客が注文時に指定できるお届け場所の数も90か所を超えた。
これまでも多くの顧客に利用されてきたが、今後の需要拡大に備えて配送体制を強化するため、従来のロボットに加えて、米国で自動配送ロボットを展開するAvride inc.(Avride)のロボットを使用開始する。
Avrideのロボットが日本でサービスに利用されるのは今回が初となり、順次10台まで増やす予定。ロボットの種類や機体数の増加にあたり、楽天では注文内容に応じて最適なロボットの自動割当などを行う独自開発の配送管理システムの改良や、自動配送ロボット10台体制によるサービス提供の実証実験も行った。