福山通運が2月8日に発表した2024年3月期第3四半期決算によると、売上高2182億5400万円(前年同期比2.3%減)、営業利益109億4400万円(42.1%減)、経常利益125億2300万円(37.9%減)、親会社に帰属する当期純利益74億4700万円(60.6%減)となった。
政府が2024年問題対策として策定した「物流革新緊急パッケージ」を受け、グループでは倉庫機能を兼ね備えた物流センターの増設により複合一貫輸送サービスを推進し、貨物輸送量の増加に取り組んできた。
一方、ドライバー不足がより一層深刻化するなか、荷役分離によるドライバーの作業軽減、業務形態に適応した職種の新設による採用強化に努めている。
また、11月には浪速運送と業務提携を締結。幹線輸送での連携強化を図り、積載効率の向上をはじめ環境負荷の低減に取り組むとともに、物流拠点の共同利用等によるドライバーの長時間労働の改善に努めるなど、2024年問題の課題解決に向けた各種施策を推進している。
セグメント別にみると、運送事業の売上高は1892億8700万円(1.8%減)、営業利益は106億3200万円(40.7%減)となった。
流通加工事業では、売上高は157億000万円(1.5%減)、営業利益は22億67百万円(14.8%減)。国際事業では、売上高は80億7000万円(18.2%減)、営業利益は2億8800万円(44.8%減)となった。なお、7月にASEAN域内での海上貨物の自社での取り扱いを目的に総合物流会社を連結子会社化した。
通期は、売上高2872億円(2.1%減)、営業利益115億円(46.2%減)、経常利益130億円(43.4%減)、親会社に帰属する当期純利益88億円(57.7%減)を見込んでいる。