新子安特定目的会社から資産管理業務を受託しているCBREインベストメントマネジメント・ジャパン(CBRE IM)とプロジェクトマネジメント業務を受託している東急不動産は3月28日、神奈川県横浜市神奈川区で地上5階建て延床面積約9万7000m2(約2万9345坪)の3温度帯マルチテナント型物流施設「(仮称)CBRE IM-LOGI’Q新子安」を2025年3月に着工したと発表した。施設は2027年1月に竣工予定だ。
同施設はCBRE IMと東急不動産の2社で共同開発を進める次世代物流施設。
首都高速神奈川1号横羽線「子安IC」から約1.1㎞、国道1号(第二京浜)と国道15号(第一京浜)にも近接し、横浜港・羽田空港と首都圏主要都市を結ぶ物流拠点として、都心部への配送のみならず、中広域配送にも適した立地。JRと京浜急行の「新子安駅」からも徒歩圏内であり、雇用確保の面でも優位性がある好立地の物件だ。
また開発地は、畜産物の輸出入検査(動物検疫)及び植物検疫を行うことができる指定条件を満たしているため、食品等の輸出入品を取り扱う企業からも高い注目を集めている。指定検査場所を介することなく直接消費地へ輸配送ができるため、コストカットだけでなく環境負荷低減も見込める。
施設は最大10テナントが入居可能な延床面積約9.7万m2の大型マルチテナント型施設であり、1階から3階までは冷凍・冷蔵倉庫、4・5階はドライ倉庫とすることで、3温度帯等の幅広いニーズに対応できる計画としている。また、自然冷媒方式の冷却設備を採用することで環境負荷を低減するほか、屋上に設置する太陽光発電設備を施設の使用電力として自家消費することで、テナントの環境経営を支援する計画。
冷凍・冷蔵倉庫、ドライ倉庫共に梁下有効高は5.5m(一部エリアを除く)、床荷重1.5t/mと、汎用性の高いスペックを備え、シングルランプウェイ式の車路を採用することで、各階にトラックバースを備えており配送効率の向上を見込める。
近年は、共働き世帯の増加・ネットスーパーの普及・ふるさと納税制度の利用拡大などによる冷凍食品の消費量増加、フロンガス規制による古い倉庫の建て替えなどを背景に冷凍・冷蔵倉庫の需要が高まっており、こうした社会ニーズに応える施設として活用を狙う。
■概要
名称:(仮称)CBRE IM-LOGI’Q新子安
所在地:神奈川県横浜市神奈川区恵比須町3-1、他
アクセス:JR・京急「新子安駅」1.2km、首都高速道路神奈川1号横羽線「子安IC」から1.1㎞
敷地面積:3万8733.29m2(1万1716.82坪)
延床面積:9万7007.13m2(2万9344.66坪)
構造:鉄骨造
階数:地上5階建
着工:2025年3月
竣工:2027年1月(予定)
環境認証(予定):CASBEE A認証
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