BHPは2月7日、2022年より西オーストラリア州-アジア間において鉄鉱石を輸送する、世界初となるLNGを燃料とするニューカッスルマックスばら積み貨物船、「MV Mt. Tourmaline」を迎え入れた。
BHPはLNGを燃料とするニューカッスルマックスばら積み貨物船5隻をEastern Pacific Shipping(EPS)社から5年間チャーターし、ShellとLNG燃料の契約を締結した。
この貨物船は初航海において、シンガポール初のLNG燃料供給船「FueLNG Bellina」からLNGバンカリング(LNGを船舶に供給する作業)を行うために、シンガポールのジュロン港に寄港した。FueLNG Bellinaは、Shell Eastern PetroleumとKeppel Offshore& Marineの合弁会社であるFueLNGによって操業されている。
LNGの燃料供給後、20万9000載貨重量トンのこの貨物船は、鉄鉱石の積荷作業のため、西オーストラリア州ポートヘッドランドに向けて出港する。
BHPのバンディータ・パント最高商務責任者は「当社はサプライヤーと連携して、革新的で持続可能なソリューションをサプライチェーンに組み込んでいる。この貨物船は、エネルギー効率と排出係数を大幅に改善するとともに、バリューチェーン全体のGHG排出量を削減する。この功績は、革新的な排出量削減イニシアチブを通じて社会的価値を追求するBHP、EPS、Shellの共通のコミットメントを示すもの。LNGを燃料とする貨物船は、従来燃料による船舶航海と比較して、ひと航海あたり30%以上のGHG排出係数の削減が見込まれており、BHP製品のBHPによるチャーター海運輸送において40%の排出係数削減を促進するという当社の2030年目標に貢献することになる」とコメントしている。