MRO(文具・消耗品など)調達代行システム「ビズネット」／ＳAPのmySAP e-プロキュアメントとの完全連携を実現

ビズネット（株）（東京都文京区、中嶋 光正社長、以下：ビズネット）、SAPジャパン（株）、ウェブメソッド（株）（東京都新宿区、小泉 明正社長、以下：ウェブメソッド）の3社は、ビズネットの行なう大手・中堅企業を対象にした文具・生活用品等のMRO（Maintenance Repair and Operations、企業が経費で購入する雑多な物品の総称。文具、書籍、工場での作業用品、機械部品など。）調達代行と、SAPジャパンの提供するmySAP e-プロキュアメントが連携しサービスを7月より開始する。
ビズネットはこの連携を、ウェブメソッドの提供するwebMethods B2B Server(ウェブメソッド社企業間取引サーバ)の導入によって実現した。
今回の連携の結果、SAPのソリューションを導入しているユーザ企業はビズネットのサービスを利用することによって、XML技術を活用した B2B MRO調達プロセスを安価で即時に開始することができる。
ユーザ企業は、XMLで接続されたビズネットを利用して電子カタログを参照して発注したり、また受注確認や出荷通知、請求書などの受け取りができるようになり、企業間取引の一連のプロセスをペーパーレスで行なうことが可能となる。
ビズネットは、265社12 000アイテムの文具、オフィス用品や生活用品を常時在庫しており、当日4時までの注文は翌日配達、また東京23区内においては午前10時までの注文は当日配達している。
価格は発注量に応じて値引きが可能で、購入量が多い企業では、頻繁に使用されるものが安く買えるシステムが強み。今回の提携により、注文から会計処理までの一連の流れを共通データで扱える環境がユーザ企業に対して提供可能となった。
SAP はmySAP e-プロキュアメント の実行コンポーネントとして 米コマース ワンと共同開発した電子購買システムであるエンタープライズ・バイヤー（EBP）を提供。また、SAP ソリューションを導入している全企業に対して、XML 接続サーバであるSAPビジネス・コネクター（BC）を無償で提供している。 これはウェブメソッドがSAPにOEM提供し、SAP接続機能を追加したもの。
本プロジェクトにおいて、ウェブメソッドはサプライヤに対して、安価で迅速な XML システムの実現が可能なパッケージの提供を開始。またXML 接続サーバであるSAPビジネス・コネクターをベースに、SAPソリューション導入顧客の発注仕様をビズネット仕様の発注データに変換するマッピングサービスの提供も開始していく。
ビズネットでは本年中にSAPソリューション導入顧客約730社のうち、200社に対してサービスを提供することを見込んでいる。