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新日鉄製鐵/日本初大型(100㌧超)・高速構内車両の無人化に成功

2001年09月10日/未分類

新日本製鐵(株)は、日本車輌製造(株)と共同で、積載重量103㌧、走行速度20km/hの、大型・高速構内車両の無人化に日本で初めて成功した。
従来、製鉄所の構内物流に用いられる無人走行車両は、磁力誘導線の利用によるものが多く、重量・速度が大きくなると応答性の遅れにより修正が効きにくく、積載重量は80㌧程度・走行速度は5km/h程度までが限度だった。
今回、両社はジャイロセンサーを搭載した自律走行車両を新開発し、上記大型・高速車両の無人化を達成。本方式によれば、200㌧超クラスの構内大型車両も無人化が可能と期待されている。
開発した無人車両は、同社の光製鐵所で線材工場・出荷倉庫間の線材コイル棟間搬送に使用されており、車両の積載重量は103㌧。走行路は製鉄所構内一般道路上の片道350mで、カーブ5ヶ所、人・車横断箇所7ヶ所を含んでいるが、この間、運転は完全無人。
開発にあたっては、1年を実機走行試験に費やし、路面凹凸、雨天への対応、障害物検知(誤検知の修正)、カーブの走行、フェールセーフ機能等、様々の技術課題を克服した。
本体には各種障害物センサを搭載し、50㍍先の障害物も検知できるほか、交差点や横断歩道など一般車両・通行者との干渉部ではセンサ・遮断機など安全対策も十分に施されている。
新日鉄では、積載重量100㌧を超える大型高速構内車両を100台ほど運行しており、最大のものは280㌧に及ぶが、今後、本件ノウハウの他製鉄所への展開により、一層の物流効率化を進めていく。

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