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東日本NTT、東急建設/建設業界向け情報流通システム「OCIネットワークシステム」の本格運用開始

2001年10月03日/未分類

東日本電信電話(株)は、東急建設(株)の協力を得て、昨年9月から建設業界向け情報流通システム「OCI(Open Construction Information Sharing)ネットワークシステム」の実証実験を進めてきた。
このたび、実験結果を踏まえたシステムのバージョンアップが完了したことから、NTT東日本が提供する光ファイバを利用したブロードバンドサービス「Bフレッツ(100Mbps)」を新たに導入して、平成13年9月17日から東急建設においてシステムの本格運用を開始する。ブロードバンドインターネットを実際の業務システムに活用するのは建設業界初の試みとなる。
1.経緯
同システムは、購買見積業務や施工業務において必要となる見積書、図面、写真などを電子化し、それらのデータを発注者、設計会社、協力会社、建設会社などの間でインターネットを介してやりとりできるシステム。
NTT東日本と東急建設は、平成12年9月18日から、本システムの実証実験を進めてきた。実験開始時の参加協力会社は7社だったが、現在では84社とネットワーク接続し、実際の購買見積業務においてシステムの運用を行っている。
平成13年4月上旬には、全参加協力会社に対するアンケート調査を行うとともに、12社とは直接意見交換を行うなど、利用者の生の声を聞いてきた。その中で、協力会社においては、きれいな図面を必要に応じて自由に取得できるとともに、建設会社への訪問・応対の稼動を削減しながら受注機会の拡大が図れるというメリットが確認できた。
さらに、東急建設においては、OCIネットワークシステムによる運用を行った物件について、従来の見積依頼に要していた稼動が50%程度に半減するとともに、FAX・コピー等の経費も削減することができた。
これらの成果や利用者からの要望等を踏まえ、本格導入に向けて本システムのクライアント/サーバ版からWebベースに対応させるとともに、各種機能の業界標準への対応や操作性の向上を進めてきた。
2. 機能見直しの概要
システム全体を実証実験版のクライアント/サーバ版からWebベースに変更するとともに「購買/見積機能」、「図面管理機能」、「写真管理機能」、「文書管理機能」の拡充を図った。
従来のOCIネットワークシステムでは、クライアント側で専用のソフトウェアの導入が必要だったことから、情報システム担当等の専門部署を持たない小規模な協力会社においては、システム導入に大変な手間を要していた。今回、Webベースに変更したことにより、協力会社はクライアントパソコンにブラウザとインターネット接続環境を準備するだけで容易にシステムを利用できるようになり、導入作業の能率が格段にアップするとともに、ユーザサポートも容易になった。
さらに、東急建設では、このシステムの変更にあわせて、図面や写真などの大容量データをストレスなく高速にやり取りできるよう、NTT東日本が提供する光ファイバを利用したブロードバンドサービス「Bフレッツ(100Mbps)」を導入。今後、NTT東日本と東急建設が協力会社へ「Bフレッツ(10Mbps)」や「フレッツ・ADSL」などを推奨することにより、システム全体のブロードバンド化を推進していく。
3.システムの特徴
・ 調達業務から現場施工業務にいたる幅広い領域において、自席にいながらにして業務に関係するメンバー相互間の情報共有を実現できる。
・ 暗号方式としてSSL*5を採用しているので、十分なセキュリティを確保できる。
・ サーバアクセス時には、ID、パスワードの他に企業コードを採用することにより、アクセス時における十分なセキュリティを確保している。
・ 本システムが取り扱うデータは、国土交通省の建設CALS/ECやCI-NETで扱う標準データ形式に対応させているため今後のシステム拡張への柔軟性が高い。
・ システムをWebベースへ変更したことにより、クライアント側はブラウザとインターネット接続環境を準備するだけでシステムの利用が可能になるため、協力会社の費用負担やユーザサポートの手間が少なくて済む。
4. 今後の展開
今後、NTT東日本では、本システムを建設業界の他の企業も含めて広く販売を開始する予定としている。
さらに、データセンタビジネスを展開するNTTビズリンク(株)において、同システムを利用したサーバホスティングによる提供やASPサービスとしてのメニュー展開が予定されている。

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