フレームワークス／新製品「ロジスティクスステーション」、廉価版、ＡＳＰ版までフルラインナップ

（株）フレームワークス（旧エクゼ、静岡県静岡市南町11-1、田中純夫社長）は、大規模なサプライチェーンから、個々の物流センター、倉庫の物流管理、廉価版による小規模センター管理、ASPによるネットワークによる管理といったすべての規模の顧客に対応したフルラインナップ「ロジスティクスステーション（Logistics Station）」の開発を発表した。
ロジスティクスステーションの製品群の中心は、物流センター、倉庫の物流管理からＢＴＯ生産の物流管理まで広く実績を上げてきた従来製品「NexusⅡソリューション」をバージョンアップした「iWMS（integrated Warehouse Management System）」と、世界的なERPシステムSAP　R／３に対応した「iWMS　for SAP　R／３」。
新しい開発カテゴリーの一つは中小規模のユーザーからの要望に応えるべく開発された、低コスト化、システムのコンパクト化による導入立ち上げの速い廉価版「ＲＴＧ（Ready To Go）」と、さらに低コスト対応、ネットワーク対応のASP版「Ｃ（Compact）」。
一方でより高度な管理を訴求するハイエンドユーザーのニーズに応え、サプライチェーン全体の最適化、コスト最小化を目標とするインテリジェント・ロジスティクスを実現し、複数拠点、サプライチェーンを通した流通在庫の最小化といったマネージメントの意思決定支援をシステムによって実現するのが「ＢＩ（Business Intelligence）」「ＬＥ（Logistics Execution）」「ＬＭ（Logistics Management）」の製品群であり、すでに製品開発を開始している。
趣旨
従来製品は、物流センター、倉庫といった拠点のオペレーションを効率的に行うことを主目的に開発されたソフトで、60に上るサイトで着実な実績を上げ信頼を得てきた。
しかし、多様化するニーズに対応し、低コスト化、システム導入の簡易化、期間短縮を望む中小規模事業者の要望に応えるべく、新しい構想による中小向け管理システム、ASP対応製品などを提供することになったものである。
一方、拠点管理だけでなく、工場、物流センター、外部倉庫、出荷先のセンター間といったサプライチェーン全体の状態を把握して、「最適なロジスティクスのマネージメントをシステムによって実現して欲しい」という非常に高度なニーズも高まっているため、そういった要望に対応した製品群の開発と提供をおこなう。
こういった、両面での積極的な商品開発と製品化を行うことで、導入に関する物流コンサルティングの充実と併せて、あらゆる規模と場面に利用いただける製品のフルライン化を実現し、マーケット拡大に柔軟かつフレキシブルに対応できる体制が整った。
ロジスティクスステーション（Logistics Station）製品内容
１．iWMS（itelligent　Warehouse Management System）
製品内容＝サプライチェーン統合型物流システムであり、ロジスティクスコスト低減と顧客満足度向上の為に、保管効率と労働生産性向上、リードタイム短縮、出荷精度向上を実現する為のシステム。
ワークフローの定義や画面レイアウトをユーザが自由に変更可能であり、簡単に業務に合わせる事が可能なので導入・立ち上げが短期間で実行できる。
機能＝リアルタイム在庫管理（ロケーション、ロット）、格納・ピッキング・クロスドック作業の最適化、無線端末＋バーコードオペレーションの実現、ディジタルピッキングや自動倉庫との連動、ＶＭＩ対応やＢＴＯなどの流通加工機能、物流企業として必要な請求機能など。
価格＝12 000千円から
２．iWMS for SAP R/3
製品内容＝上記iWMSを世界的なERPであるSAP R/3と連携するようにし、SAP社の認定アプリケーションソフトウェアとした製品。
機能＝上記iWMS機能に加え、SAP R/3とのデータインターフェイスを標準で装備した。
価格＝18 000千円から
３．ＲＴＧ（Ready To Go）
製品内容＝上記iWMSの機能をシンプルにし、出来るだけ導入に手間がかからず、お客様自身で導入や立ち上げが可能なように設計され、簡明な構造と明快な操作、堅固な安定性を持ったお求め安い製品。
機能＝リアルタイム在庫管理（ロケーション、ロット）、格納・ピッキング・クロスドック作業の最適化など。
価格＝6 000千円から
４．Ｃ（Compact）
製品内容＝在庫管理の基本機能だけを伝票処理できる非常にシンプルな製品であり、ウェブサーバ機と合わせてオールインワンパッケージにしている。
全ての機能がブラウザ上で操作できるｗｅｂ版である為、インターネット上でいつでもどこでも利用する事が可能。
機能＝入荷・出荷・移動・振替処理、在庫・入出荷履歴照会、棚卸機能など。
価格＝10千円／月（ソフトウェアのみ）
５．ＬＥ（Logistics Execution）
製品内容＝上記iWMSと同等の役割を果たす機能を備えるとともに、インターネット(XML)を利用した企業間のシステムのデータ連携を簡単に実現出来る製品。
最新のIT技術を駆使し、将来標準となりうる企業間データ連携やwebサービスとしての利用を可能にしていく。
６．ＬＭ（Logistics Management）
製品内容＝サプライチェーンにおける物の移動と状態の変化（イベント）を感知してその状態のリアルタイムな報告を行う状態監視（ビジビリティー）を実現するとともに、在庫レベルなどのチェックと異常や計画値との差異に対する警報（アラーム）を行うサプライチェーン・イベント・マネジメント（SCEM）への方向を目指したものであり、ソフトウェア的なロジスティクス管理・監視ロボットというコンセプトの製品。
全ての受注データを利用してSCM全体の流通在庫削減や納品リードタイム短縮などを実現し、トータルロジスティクスコスト削減の要となる。
７．ＢＩ（Business Intelligence）
製品内容＝リアルタイムにとらえられ、蓄積されたロジスティクス情報をより深く分析、加工して、人間が経営的な立場で意思決定を行い、上記ＬＭに対して指示を与えるための支援を行うものである。データベースに蓄えられた情報をデータマイニングのためのＯＬＡＰツールと連動させることによって、より深い情報分析を可能にしたり、予測やＷｈａｔ－ｉｆシミュレーション、倉庫の運用や計画についての評価、作業担当者の配置や管理についての計画立案を助ける機能を提供するものである。これからのＷＭＳとして真にインテリジェントなロジスティックス・マネジメントを実現することを目標としている。
■納入ユーザー
日本ビクター
鈴与
富士ゼロックス流通
ヨドバシカメラ
ダイエーロジスティクスシステムズ
チムニー
東洋インキ製造（ロジコネット）
荏原製作所
ハマキョウレックス
メディカルストリーム
パイオニアシェアードサービスジャパンブリッジ
エルメスジャポン
サンヨーロジテックインターナショナル三井物産