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住友商事と伊藤忠商事/生鮮品の流通システムASP事業会社を設立、生鮮流通SCMシステムのASP事業を展開

2001年10月18日/未分類

住友商事(株)と伊藤忠商事(株)は、生鮮流通におけるサプライチェーンの新システムを開発するとともに、このシステムを駆使して、量販店等の流通業者及び生産者の双方より物流業務を受託する新会社『イーサポートリンク(株)』(東京都豊島区、堀内達生社長)を設立した。同社にはアライアンスメンバーとして、日本IBM、凸版印刷、上組、東洋埠頭、オリックスが資本参加しており、ことし8月末現在資本金は26億7300万円となっている。
新会社が提供するシステムは、EDIをベースとする生鮮品の受発注、輸入・通関、検品、仕分、加工・保管、配送、さらにはファイナンス機能を提供し、生鮮流通に関わる全ての機能を一貫して提供するもの。
これにより流通業にとっては物流コストの低減、及び商品の最適調達が可能。また、生産者にとっては受注機会の増大と経営資源の効率化が期待できる。
住友商事、伊藤忠商事に加えて、両社の青果物分野の関連会社であるフレッシュシステム、グリーンストリッジ等(食品加工)や、ケーアイ・フレッシュアクセス(配送センター)、全日本ライン(チルド輸送)などのパートナー企業がこれまでの経験と実績を生かして共同でシステムを構築する。
イーサポートリンクは、この自社が開発した運営システムとグループ各社の所有する機能をASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)事業として社外にも広く提供する。
自社でシステムを構築する時代から、機能の一部をアウトソース(変動費化)することで自社のコアビジネスに傾注する企業が出現してきており、イーサポートリンクは、生鮮青果物のみならず、鮮魚、精肉、花卉を含む生鮮食品全般においてもその機能を発揮し、ASP事業での業務拡大を図っていく。
既存の生鮮流通業界にとどまらず、今後大きく拡大していくと予想されているインターネット市場においても、このイーサポートリンクの出現は、生産者と消費者を繋ぐEビジネス分野における商流のシステム化と共に、リアル(物流、加工、ファクタリング等)の機能を提供するASP事業者として強い味方(サポーター)になると期待している。
【背 景】
日本の生鮮品の小売価格が欧米に比較して高いのは、複雑な流通構造によるものといわれてきた。小中の生産者、シェアーの低い量販店、その間を取り持つ中間流通業者も分断された部分機能しか発揮できず、この様な重層構造がコストを引き上げていた。イーサポートリンクは生鮮業界のかかる非効率な事務作業を単一化(ワンライティング)することにより効率化する。
イーサポートリンクは、既に (1)商物分離のオープンな取引において必須となる取引毎のコストを明確にできる個別原価管理手法を実現する基幹業務システム、(2)量販店とのEDIインターフェースを標準化したフロントシステム、(3)生鮮流通センター作業において事前の計画と情報フィードバックに基づく効率的バックヤードオペレーションシステム、の三つの業務運営基本システムの開発を完了している。今回の開発はサプライチェーンの業務の単一化、既存システムのバージョンアップ、電子商取引上のインターフェイス、ファイナンス機能等システムの拡大と統合を図る。
生鮮食品流通においてトラディショナルビジネス(既存の商売)をベースに、どんなインターネットビジネスにも対応できるシステム開発。
受発注、輸入・通関、検品、仕分、加工・保管、配送等分断されていたサプライチェーンを基本言語の統一(ユーザー各社の違う言語の翻訳システム)により瞬時に一本化(ワンライティング) 。
生鮮業界一のインフラ構築
今後システム開発に35億円を投資、既に持っているインフラとしてアライアンスグループ全体で700億円。
業界初の本格的ASP事業-固定費から変動費に-
サービスメニューをタリフ化(料率化)。使った分だけ使用料を支払う。全ての生鮮業界に対応する。
生産者、卸、仲卸、配送業者、問屋、量販店など複数異業種企業のシステム統合は業界初。
従来と比べ20%物流コストダウン
生鮮業界に地殻変動を引き起こすとともにこの出現によりEマーケットプレースが飛躍的に拡大。
【事業規模の見通し】
同社は初年度(平成13年12月~14年11月)1 500億円、3年後には5 000億円の取扱高を想定している。
【イーサポートリンク株式会社 会社概要】
代表者名 : 堀内 達生    
所 在 地 : 東京都豊島区高田二丁目17番22号
TEL:03-5979-0666 FAX:03-5979-0667    
営業開始 : 平成13年10月1日    
業務内容 : 青果物を含む生鮮品における中間流通業
情報処理の受託業務他    
従 業 員 : 150名    
発行済株式数 : 25 941株    
出 資 金 : 2 673百万円    
主な出資先 : 伊藤忠商事(株) 出資比率 7.3%
      住友商事(株)   7.3%
      (株) ケイアイ・フレッシュアクセス   16.7%
      (株)フレッシュシステム   10.0%
      (株)ジャフコ   10.7%
      IT2000投資事業有限責任組合   10.7%
      全日本ライン(株)   7.5%
      (株)上組   6.4%
      東洋埠頭(株)   4.3%
      オリックス(株)   4.3%
      凸版印刷(株)   2.8%
      そ の 他   12.0%
        (合計:100.0%)

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