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キヤノン販売/求貨求車ASPサービス「CanoppyNet 」をバージョンアップ

2001年12月06日/未分類

キヤノン販売(株)は、ASP事業として提供している、求貨求車インターネットシステムサービス「CanoppyNet(キヤノピーネット)」の新バージョン“CanoppyNet V2.0”のサービスを2002年2月12日より開始する。
「CanoppyNet」はキヤノン販売がASP事業の第一弾として開発したインターネットを活用した求貨求車システムで、インターネット上に運送業者側の空車情報(求貨情報)と荷主企業側の荷物情報(求車情報)を登録・共有し契約に結び付けるというサービスで、2000年7月に販売を開始した。
キヤノン販売が必要なハードウエア、ソフトウエア、インフラ、サポート、保守サービスをシステム運営を希望する企業に提供。特別なハードウエアやソフトウエアは必要なく、インターネットを利用するブラウザ環境があれば少ない初期投資で事業を開始できる点や、運営幹事会社が独自の仕組み、契約形態を決めて運営できることが特長です。
利用方法は、運送業者が所有車輌の空き状況などの求貨情報、荷主企業は希望運賃/輸送時間などの求車情報を“CanoppyNet”上に登録。運営幹事会社が双方のニーズに最適な荷物、車輌の契約を仲介します。空車情報を有効活用し、帰り便に荷物をタイムリーに斡旋することで、運送業者は空荷走行が減り、運行率が向上、荷主にとっては輸配送コストの削減という、双方に大きな効果をもたらすシステム。
「CanoppyNet V2.0」は、市場のニーズをもとに、さらにレスポンス・機能の向上とユーザーインターフェースの充実を図ることで、運営幹事会社のビジネスモデルに応じた、柔軟な事業展開を可能としている。
開発の背景
「CanoppyNet」は、大手物流子会社を中心に着実に実績を上げ、新バージョン「CanoppyNet V2.0」は、多くのユーザーからの声を取り入れ、さらなるレスポンス・機能の向上、ユーザーインターフェースの充実を図るべく開発されたもの。
キヤノン販売は求貨求車システムのディファクトスタンダード(業界標準)を目指し、さらなるシェアの拡大を展開していきく。
CanoppyNet V2.0の新機能
会員権限の細分化
会員権限は、求貨求車情報の閲覧・検索を主とした「会員ライセンス」と管理者機能・マッチング機能を有する「幹事会社ライセンス」の二種類のみだったが、「CanoppyNet V2.0」では、会員権限を下記4種類に増やすとともに、各権限の利用機能をユーザーごとに変更が可能となった。
アドミニストレーター= 従来の「幹事会社ライセンス」と同等の権限。各種マスターの変更、システム設定、マッチング機能などが利用可能。
マネジメント=「アドミニストレーターライセンス」からマスターの変更、システム設定機能を省いたもの。マッチング機能は利用可能ですので、幹事会社が複数拠点でマッチングを実施する際に利用できる。
バッチ=会員ライセンスに、CSVデータのアップロード機能を付加したもの。荷主会員や幹事会社の拠点で、大量の荷物データを取り扱う際に利用できる。
会員=従来の「会員ライセンス」と同等の権限です。求貨求車情報の閲覧・検索・エントリーが利用可能。
マッチング権限の“管轄機能”による分散化
複数拠点でのマッチングを実施する企業が独立採算制を敷いている場合、拠点ごとに管轄を敷いてマッチング権限を分散させることで、各管轄の荷主会員が各自管轄内の荷物情報を掌握、制御し、採算をとっていくことができる。
ただし、車主会員は管轄の制限なしに情報の閲覧が可能となるため、全体最適を実現しつつマッチング拠点における既得権を保持することができる。
公開料率機能
幹事会社のビジネスモデルにおいて、自社サークル内での求貨求車契約成立料金に一定の手数料率を付加することができる。公開料率は、サークル全体、会社単位、事業所単位、別途料率グループ単位などによる設定が可能で、求貨情報/求車情報ごとに料率を変更することが可能。たとえば、荷物に対して5%の料率を付加していた場合、荷主会員が10万円と登録した荷物情報はネット上では9万5千円と表示することができる。
非公開/積み合せ機能
個建てで請け負った荷物情報を、積み合せを行うことで車建ての荷物情報として登録する機能。また、一定条件に基づき情報をネットから非公開設定にすることも可能になっている。たとえば、同積降日で積降地も似通っている荷物情報が複数存在した場合、大型車輌に積み合せをすることで効率化が図れる。
輸送ステータス携帯電話連携機能
マッチング終了時に、契約情報を確認できるURLを付加する機能。携帯電話からそのURLにアクセスすることで、積込状況/配送状況のステータスを変更することができます。ステータスが変更された時点で、荷主会員にその旨の連絡がメール送信される。実際に積込や配送が完了したかどうかをリアルタイムで確認することができる。
代行荷主入力機能
荷主会員が直接求車情報を登録するのではなく、幹事会社が荷主会員に代わって情報の登録を行うことができる。通常の求車情報の登録と異なり、請負金額/公開金額の登録や、公開/非公開の切り替えも可能。
CanoppyNet V2.0の基本利用環境(※仕様によって異なります)
■運営幹事会社
<ソフトウエア>
・ブラウザ  Microsoft Internet Explorer 5.5
<通信環境>
・64Kbps(ISDN回線)以上を推奨
・SSL接続が可能な環境
■会員会社(運送業者、荷主企業)
<ソフトウエア>
・ブラウザ  Microsoft Internet Explorer 5.01以上
<通信環境>
・33.6Kbps以上を推奨
・SSL接続が可能な環境
CanoppyNetを利用した求貨求車サイト
サービス名称:NQQネット
運営幹事会社:日栄運輸倉庫株式会社
特徴: NKKの国内陸運を担当している同社では、重量物輸送・鋼材輸送に特化した求貨求車システムサービスを提供中。重量物輸送の経験豊富な会社を会員としており、信頼性の高い、高品質なサービスを提供している。 http://www.nichiei-web.co.jp/
サービス名称:SeLECT(Senko e-Logistics Enquires Cargo and Truck)
運営幹事会社:センコー株式会社
特徴: 調達から最終消費者までのサプライチェーン全体を統合管理するロジスティクスシステム「BPS(ベストパートナーシステム)」を展開している同社では、輸配送効率の向上とローコストオペレーションを実現するツールとして、CanoppyNetを採用。同社グループ内および協力会社間の情報共有ツールとして利用中。今後、広く一般に拡大していく。 http://www.senko.co.jp/
サービス名称:さわやかL-Netシステム
運営幹事会社:さわやかサービス株式会社
特徴: コカ・コーラウエストジャパン株式会社の物流会社である同社では、主に西日本を中心とした情報共有サイトとして事業展開を図っている。会員には、同社との関係が深い、さわやかロジテックグループを中心に形成され、高い信頼性とサービスを提供している。
http://www.sawayaka-service.co.jp/
サービス名称:KL-ティーネット
運営幹事会社:コマツ物流株式会社
特徴: コマツの物流会社である同社は、中・重量物輸送のノウハウを持つ同社および協力輸送会社の情報共有ネットワークとして、求貨求車システムを構築。配車業務効率化、帰り便の活用等の成果を挙げている。今後全国拠点に展開予定。
http://www.btr-komatsu.co.jp/
サービス名称:CKKN
運営幹事会社:中央化学株式会社
特徴: プラスチック製食品容器総合メーカーである同社では、工場間横持ち輸送時の実車率向上のため協力輸送会社間との情報共有ツールにCanoppyNetを採用。往復実車の効率化を推進することで、全体最適によるコストダウンを狙うとともに、協力輸送会社の競争力を高める。
http://www.chuo-kagaku.co.jp/
サービス名称:YSドリームNet
運営幹事会社:山村倉庫株式会社
特徴: 日本山村硝子株式会社の物流会社である同社では、硝子・瓶の輸送で培ってきたノウハウをベースに、協力会社間での情報共有ツールとして利用。現在、大阪地区を中心に事業を展開中だが、全国の工場・倉庫を拠点に、全国ネットワークを形成する予定。
http://www.yamaso-web.co.jp/
サービス名称:検討中
運営幹事会社:東ソー物流株式会社
特徴: 東ソー株式会社の物流会社である同社では、化学製品の輸送で培ってきたノウハウをベースに各拠点、外販荷主、輸送協力会社との情報共有ネットワークを構築。効率配車、新規ルートの拡充を行い外販比率の向上を目指している。現在関東地区を中心に事業を展開中。
http://www.tosoh-logi.co.jp/

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