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三菱自動車工業/日本アイ・ビー・エムとIT業務での戦略的提携

2001年12月16日/未分類

三菱自動車工業(株)と日本IBM(株)は、日本国内における三菱自動車のIT業務のうち、保守・運用業務及び一部の開発業務を、日本IBMに委託することに基本合意した。
三菱自動車では、すでに同社の新経営ビジョン「ターンアラウンド計画」達成のために、パワートレイン及びフロント・リヤのサスペンションコンポーネントのアウトソーシングやAT・CVT事業など、主に開発・生産に関する分社化を公表してきた。
詳細については今後労働組合とも協議していくが、今回のIT業務における戦略的提携はサービス業務部門として初めてのアウトソーシング計画の実現となる。
同社は、本年6月末ダイムラー・クライスラー社よりシュタウディンガー氏をCIOに迎え、技術・生産・販売・経営・インフラなど、全てのIT業務を統括する“グローバルIT本部”を設立した。
そして乗用車及びトラック・バスに関するグローバルなターンアラウンド計画を具現化するため、新しいITビジョンを策定してきたが、今回の提携はその第1弾として公表した。
同社は、国内におけるターンアラウンド計画を加速していくため、約100アイテムにのぼる大型のITプロジェクトを計画している。
今回の提携により、従来のITコストを削減する一方、新しいITプロジェクトに対する予算を約100億円規模で増加していく予定。また、欧州や北米でのダイムラー・クライスラー社との共同プロジェクトに対応するため、すでに同社と各種IT基盤の共通化に着手しているが、今回の提携は、国内はもとよりグローバルにIBMの持つ競争力あるITスキルを積極的に活用していくためのスタートと考えている。
今後、同社は自動車メーカーとしてのコア機能であるIT企画業務に集中することにより、ダイムラー・クライスラー社とのエンジニアリング協業、eビジネス、SCM、CRMなど、新しいITプロジェクトを展開していく。
一方、日本IBMは、国内外で多くのアウトソーシング案件を手がけてきた実績、コンサルティングからシステム設計・構築、さらにアウトソーシングまで一貫してソリューションを提供できる総合力、グローバル性、そしてeビジネスの世界をリードする最新のテクノロジーを活用して、三菱自動車のターンアラウンド計画達成をITの側面から支援していく。
実際の業務委託については、現在三菱自動車のシステム運営子会社である「MITS」、「MSYS」の要員、及び「MCOR」の一部の要員を日本IBM100%出資の関連会社「ITS」などに移管する。
これにより、三菱自動車グループが蓄積してきた自動車メーカーとしてのノウハウと日本IBMグループのノウハウが融合して、IT要員のスキルアップなどに相乗効果を発揮できるものと期待している。
業務開始は2002年4月を予定しているが、詳細については今後両社で協議し、決定していく。

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