三菱自動車工業／中期計画で、需要と供給の調整機能強化、在庫管理徹底

三菱自動車工業は2月29日、2008年度から2010年度（2011年3月期）までの新たな中期経営計画「ステップアップ2010」を発表した。
そのなかで、重点市場であるロシアとウクライナでは、販売拠点の拡大、SUVラインナップの拡充等で、さらなる拡販を目指し、輸入関税メリットのあるロシア現地生産事業への参入も検討中。
中東では、販売、マーケティング、部品とサービスの各機能を集約した統括会社を設立し、総合的な販社サポートの強化を図る。
さらに、グローバル生産の効率向上として、欧州生産拠点に、欧州向け「アウトランダー」を日本から移管することに加え、欧州向けSUVモデルの生産移管を推進し、グローバル市場における需要増加に対応可能な効率的な生産体制を構築し、販売機会ロスの解消と収益の拡大を図る。
収益改善施策では、プロセス改革により、需要と供給の調整機能の強化と在庫管理の徹底によりコスト削減を目指す。