LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

デンソー/廃棄物・資源総合管理システム「Eco-Manage」新発売

2001年12月16日/未分類

(株)デンソーは、バーコードリーダーなどの自社ブランド製品を活用して、工場の廃棄物や資源を管理するシステム「Eco-Manage」を開発し、12月13日から(株)デンソーウェーブと(株)エコラインを通じて発売する。
Eco-Manage」は、(1) 計量システム、(2) マニフェスト管理システム、(3) 運搬・処分監視システムの3つのシステムからなり、各システムを組み合わせたプランを選択して利用できる。
廃棄物発生時の計量から処理場で処分されるまでの流れをシステムとして徹底管理することによって、廃棄物を低減し、資源を有効利用するとともに、廃棄物の不法投棄を未然に防止する。
現在、製品に投入する材料の種類や量については、購入段階で比較的正確に把握されているが、製品とならずに廃棄される物質の種類と量は必ずしも正確に把握されていない。
この計量システムを活用して得られるデータを開発部門にフィードバックすることによって、製品製造のための素材、部品の投入量(インプット)と製品に転嫁される量と廃棄される量(アウトプット)とのエコバランスが把握できるので、製品開発・設計段階から廃棄物の少ない省資源設計を実現することができる。
また、細かく製造部門単位で廃棄物発生量を把握できるので、廃棄物削減努力が部署やライン担当で原価計算に反映できる。
そうすることによって、さらにゼロエミッションを超えた、製造上の廃棄物総発生量削減の取り組みに拍車がかかることが期待できる。
デンソーでは自社の既存製品を活用したこれらのシステムを本年8月から安城製作所で試行し、データ収集に成果が得られたため、外販を行うことにした。
システムの概要
(1) 計量システム
廃棄物・有価物の計量を部署やライン別に行い、その結果をフィードバックすることにより、廃棄物の低減及び、コスト低減活動に大きく貢献する。部署やラインごとに区分したバーコードを基に、廃棄物や有価物の計量と計量結果の情報管理を簡単に行える。
そして、データはマニフェスト管理システムとリンクし、処理コストなどをライン別に算出し、社内調達システムなどと連動し、データを解析することで製品ごとの歩留の算出が正確かつ容易になる。
(2) マニフェスト管理システム
産業廃棄物の搬出・処理にあたっては、物質ごとの移動登録票(マニフェスト)の発行が従来から法的に義務づけられていたが、2000年からは更に強化された。
「Eco-Manage」は、マニフェスト管理のIT化により、法的義務作業を簡略化し、産業廃棄物から一般廃棄物・有価物まですべての排出物の管理を一元化し、マニフェストの発行から実績集計、報告書作成まで簡単な操作で行い、業務を効率化できる。
また、関連業者の許可や契約情報を登録することにより、未許可・未契約の業者への委託を未然に防止する。
(3) 運搬・処分監視システム
GPSと通信衛星を用いて車両位置の特定と軌跡を管理する「AVOS(車両運行管理システム)」により、廃棄物が適正に運搬され、処理場に搬入されているかどうかを追跡管理することができる。通信衛星などを利用するため、リアルタイムな位置の確認、走行距離の削減、運転日報の自動化など、大幅な作業の効率化が図れる。

関連記事

未分類に関する最新ニュース

最新ニュース