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NKK/薄板SCMシステム「SPEED-XU」の稼動

2001年12月16日/未分類

NKKは来年1月より、薄板品種の販売力強化を目的とした薄板SCMシステム「SPEED-XU」を整備し、順次稼動する。
同社はこれまで競争力強化の一環として、中期経営IT計画に基づき、SPEEDシリーズの名称で鉄鋼資材品購買ネットワークシステム「SPEED-PRO」、カラー鋼板のネット販売システム「SPEED-YK」、鋼管類のネット販売システム「SPEED-PF」、商品の納入デリバリーシステム「SPEED-DN」など、鉄鋼資材の購買から鋼材の販売・納入に至る一連のECサイトを立上げてきている。
併せて、社内基幹システムである薄板系販売生産計画システムの刷新にも取り組み、製造・販売のビジネスプロセス改革を実現するSCMシステム「SPEED-XU」の開発を推進しており、最新のITを積極的に適用し、一年半の短期間で開発したもの。
ビジネスプロセス改革の目的は、「リードタイムの短縮」や「納期達成精度の向上」による顧客ニーズへの的確な対応と、「在庫削減」や「製造、流通コスト削減」等のコスト合理化の実現。
その改革の具体的ポイントは、営業部門と生産管理部門との業務区分見直し、計画立案工期の短縮、工場負荷バランスの予測精度向上を軸とした、販売・生産一貫での最適計画の立案、及び実行となっている。
このシステムは、納期と生産の最適バランス調整をベースの考え方として、「月次販売・生産計画」、「生産優先順設定」、「週間生産計画」、及び「顧客/流通分野との情報連携基盤」の4つのブロックで構成され、それらを一貫SCMデーターベースにより有機的に結びつけている。
これにより顧客ニーズにスピーディーな対応ができるシステムとなっている。
薄板SCMシステム「SPEED-XU」の効果
1. リードタイムの短縮
(1) 計画立案の工期短縮と精度向上により、受注から商品出荷までのリードタイムを熱延鋼板で最短14日までに短縮。(従来リードタイムは30~45日)
自動車,電機,容器分野では、顧客情報に基く需要予測システムを既に開発、適用済みで、「SPEED-XU」と連携することにより、顧客ニーズへの対応力を更に高めていく。
(2) 更に輸出材については、配船計画と生産計画を連携させることにより、船積み滞留工期の短縮を図る。
2. 商品在庫削減=現状から20%強の削減を図る。
3. 業務効率化
下工程から上工程に至る負荷バランスを短時間で検証する各種高速シミュレーションソフトを導入することにより、ライン負荷検証に掛かっていた時間を大幅に短縮する。
このシステムは、NKKの情報グループ会社(株)エヌ・ケー・エクサが開発した。
SPEED-XU=Expansion Usuitaの略

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