(株)帝国データバンクの調べによると、高松運輸(株)(資本金5000万円、綾歌郡綾歌町富熊77-1、代表兼田績氏、従業員 240人)と関係会社の四国ニシリク(株)(資本金1億円、高松市朝日町6-11-7、同代表、従業員68人)の2社は、1月4日に高松地裁へ自己破産を申請し、同日破産宣告を受けた。
破産管財人は2社ともに渡辺光夫弁護士(高松市西内町 3-7、電話087-822-6080)。債権届け出期間は2月15日までで、債権者集会及び債権調査期日は3月22日午後1時30分。
高松運輸(株)は、1951年(昭和26年)6月設立の貨物自動車運送業者。65年(昭和40年)頃に経営難に陥ったこともあったが、その後は既存企業を吸収合併していくことで業容を拡大。本店と丸亀市のほか千葉・大阪・兵庫・山口・福岡各府県に営業所を開設し、トラック 183台を所有するなど香川県下トップクラスの運送業者に成長、2001年3月期は年収入高約32億 600万円にまで伸ばしていた。
一方、長期化する不況の影響で運賃が低迷するなど業界不振のなかで採算は振るわず、積極的拠点整備などに対する設備投資負担は重く、財務基盤は確立されていなかった。この間、99年12月に債権譲渡登記をされたことで信用不安が浮上していたうえ、2001年3月に倒産したフットワークエクスプレス(株)(大阪市)に対して不良債権が発生するなどで、資金繰りは多忙化していた。
加えて、こうした中でも積極拡大路線を続け、2001年3月には四国ニシリク(株)を買収して傘下に収めていたが、逆に借入金が膨らむだけで投下資本の回収見込みがたたないまま、資金調達余力も限界に達していた。
四国ニシリク(株)は、1964年(昭和39年)2月に四国西陸(株)の商号で設立され、89年(平成元年)10月に現商号に変更。ピアノなどの楽器、オートバイ、家具を主体とする一般貨物運送を主体に、引っ越し業務、倉庫業を手がけ、ピーク時の97年4月期には年収入高約10億1500万円をあげていた。
しかし、毎期連続して赤字決算を強いられ、2001年3月期(決算期変更)の年収入高は約7億円にまでダウンしていた。このため、2001年3月に高松運輸(株)が当社の資産を買収し、実質同社の傘下に入ることで大幅な債務の圧縮に努めていたが、親会社である高松運輸が事業継続を断念したことで、今回の事態となった。
負債は、高松運輸(株)が約45億円、四国ニシリク(株)が約7億円で、2社合計では約52億円。
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高松運輸、四国ニシリク/破産宣告、負債52億円
2002年01月09日/未分類
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